だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

沖縄編3 ーヒトリダンスー

機内ラジオ、女性DJが流れるように曲を紹介していく。

 

「続いては、ワンボーカルツーMCの4人組・・」

 

ワンボーカルツーMC・・1人が歌って2人がMC・・MC2人もいる?掛け合い的なこと?にしても4人のうち2人て、メンバーの半分がおしゃべり担当だよ。それで歌なりたつ?エグザイルみたいなツーボーカル他ダンス、みたいのはわかるけど・・ワンボーカルツーMCて

 

 

 

 

 

 

あと1人は?!

 

 

完全にあと1人の役割説明抜けてるでしょ。まさかのダンス?!1人ダンスは寂しいよ~。1人歌って2人おしゃべりしてるのに端で1人踊らされるわけ?なんの罰ゲームだよ!1人は無理だよ1人は・・・あっ私も1人だった。

 

我に返ったらトイレに行きたくなった。

 

飛行機に乗っていると、当然だが常にエンジン音にさらされている。数時間続くと慣れてきて、雑音やガタガタ音がしているのが普通になってしまった。油断していると他の人がいることを忘れ、特大のオナラをしてしまいそうだ。

 

席を立とうとして少し考える。1人旅でトイレに行く場合、みんな荷物はどうしてるのだろう?新幹線なら貴重品だけ持ってたつだろう。トイレ内にバッグをかける場所もあった気がする。しかし、飛行機のトイレにバッグ・・持っていく人を見たことがない。万一席を離れている間、貴重品を盗まれるという事態が発生したとして、犯人はパラシュートで空中に飛び出さない限り逃げ場がない。完全な密室状態がみんなの気を緩めているのだろうか?しかし盗られてしまっては面倒だ。フライトプランのジョディフォスターのように、騒いで乗客全員を敵に回したくはない。

 

私はバッグの底に財布とケータイを押し込み、周囲に気づかれないよう前の座席の下に押し込んだ。これで時間は稼げる。盗もうとする輩が現れても取り出すのに手間取っているところを、戻った私に見つかるだろう。

 

こうして人は1人で生きていく術を身に着けていくのだな。

 

感慨にふけりながらトイレへ。

ちょうど中年男性が出てきたところだった。中の狭さに驚く。ここでアメリカ人はセックスしたり人を殺めたりしているのかぁ・・大変だな。今まで見た映画の場面が浮かんでは消える。

 

便座は低かった。ズボンのボタンをはずしながらコケないようにそろそろと近づいていくと、便座の下に水滴が・・

 

 

 

 

 

立ちションしたの?!

 

 

 

 

狭くてガタガタ揺れる飛行機のトイレで、低めの便座に向って放尿。カーリング程の難易度!ちょっとした賭けでしょ?!移動でスリルを味わおうとするな。旅先で楽しいこといっぱい待ってるでしょうに、この欲張りが。

 

水滴を避けながら用を足した。

 

頭に溢れる言葉とは裏腹に、これまで発した言葉はリクライニングを倒す際に後ろの人に言った「あっ、いいですか?」の一言だけである。