だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

婚活パーティー 3

さっそく酔いつぶれたのだろうか、それにしても婚活パーティーの会場しかも人目につくこの場所で寝るとは大胆不敵。もしや

 

「大丈夫ですか?」

 

と優しい女性に声を掛けてもらうの期待している?男性は腕で目を隠すようにして仰向けに寝ていた。

 

 

関わるな

 

 

本能が告げていた。そうっと立ち去ろうとすると後ろから突き飛ばされる。振り返るといつの間にもぐりこんだのか夜の仕事をしていると思しき女性が男性を追いかけて行った。

 

(・・これが、戦場)

 

死に体を装い罠を張る男、これを好機と営業に走る女スナイパー。婚活パーティーも前半が終わり、次第に人々の本性があらわになってきていた。

 

トイレから戻ると会場内の異変に気付く。

 

「・・あれ、人少なくない?」

 

「なんかすごい人気の女子がいるみたいよ。みんなそっち行っちゃった。」

 

愕然とする私の耳に後半戦を知らせる笛の音が響いた。

 

「みなさ~ん、1つのテーブルに固まらないで~女性はたくさんいますよ~」

 

司会の声を無視して男性達は個室に集まり部屋の外まで溢れていた。

 

(なにこのかぐや姫状態)

 

ルール無視の混乱状態に呆れながらも、これほどの男性を惹き付ける女子とはどんな人物なのか興味が湧く。

 

食料を取るふりをして偵察に行くことにした。

 

男性陣の頭の間から見えた女性二人。服も髪型も控えめながら流行を抑えているが、特別美人というほどでもない。

 

「う~む。そんなかね?ペアとしてバランスがいいってことなのか・・

 

男性は複数でナンパをする際、自分の好みや相手の性格など気にしない。最も重要視するのは女性達の平均値だと何かで読んだ。

 

つまり美人とそうでない人のペアより、そこそこかわいい二人組を選ぶのだという。どちらに転んでも損はない、という姑息だが堅実な考えが伺える。

 

「ってか若いよね。この中じゃ最年少じゃない?」

 

友達がサラダを皿に盛りながら言った。

 

 

 

"若さ"か

 

 

 

男は若い娘が好き。という絶対的な壁がアラサー女二人の前に立ち塞がる。

 

「・・・」

 

「(食って)もととるしかないよね」

 

悲しい決意を胸にテーブルに戻る私達。自分達のテーブルに男性の姿があることに気づく。

 

「相原さん」

 

「どうも、もう少し話せたらと思って迷惑じゃなかったらだけど」

 

落ちていたテンションが一気に跳ね上がった。

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