読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

能力者の悲劇

動物

まだニートじゃなかった頃

駐車場を歩いていたら、どこからともなく猫がかけてきて

 

 

 

「にゃああああああああん(もう~どこ行ってたのバカぁ寂しかったあああ)」

 

 

 

とでも言うようにぐねぐね体を擦りつけてきた。しゃがんで手を出すと、ルルと喉を鳴らし身をよじる。イケメンに壁ドンされるより心躍る状況だったが、仕事中ゆえイチャついてもいられない。猫に別れを告げ車のドアを開けると

 

 

 

「ににゃああああああああああん(アタシも行くんだからバカバカああん)」

 

 

 

と車に乗り込もうとする。猫を引きずり出し、ぐねぐねされながら困っていると、飼い主らしきおじさんが現れ猫を抱えた。

 

「すいません~、いつもは人見知りなんだけど」

 

「いえいえ」

 

おじさんと猫に手を振る。

 

(ごめんねおじさん、その子が悪いんじゃない。私の能力が強すぎるだけなのさ。)

 

小さな頃から動物に囲まれて育った私、一時は本気でムツゴロウさんに弟子入りすることを考えていたほどである。その夢は現実という壁にぶちあたり霧散したが、代わりにある能力を手に入れた。それは

 

 

 

 

 

動物を興奮させる能力

 

 

 

 

 

ペットショップでガラス越しに子猫と戯れる人を見かけたことはないだろうか。

子猫からほんの少し見える位置に指を置き、子猫が興味を持ったら指を隠したり移動させたりする。動きをゆっくりにしたり早めたりすることで、まるで不思議な生き物が発生したように思わせるのだ。すると子猫はガラス越しであることを忘れ、指を捕まえようと必死に追いかけ始める。猫の習性をよく理解した上での高度な遊びだ。

 

そのスケールを大きくしたバージョンが私の能力と思ってくれていい。

 

私が放つ動物好きのオーラとちょっとした技を駆使すれば落とせない動物はいない。ここで能力者を目指す方のため、私の技をいくつか紹介しよう。

 

まずイルカ

f:id:kano8:20160706203454j:plain

彼らは元々好奇心が強く人間とも仲良くなりやすい動物だ。

周りに人がいないことを確認し、親子で回遊するイルカと並走してみた。すると子イルカが私の存在に気づき近づいてくる。私が逃げるように走り出すと子イルカはビュンビュン加速して追いついてきた。しばらく分厚いアクリル板を隔てて追いかけっこを楽しんだ。子イルカと遊ぶならスニーカーを履いている時、周りに人がいない時間をお勧めする。

 

 

次にアザラシ。

f:id:kano8:20160706203527j:plain

彼らも愛嬌がありとても目のいい動物だ。ちょっと変わった動きをするだけで寄ってきてくれる。回遊してるアザラシがこっちを向く瞬間を狙って、両手で窓を拭くように高速で円を描く。

 

アザラシくんは立ち止まり泳ぎ止まり、手の動きに合わせ高速で首を回してくれた。目が回るといけないのでよきところでやめておく。

 

 

猿は頭がよく音に敏感である。

f:id:kano8:20160706203557j:plain

リスザルにはペットボトルの蓋を見せてみた。

 リスザル:ガラス越しに取ろうとする

 私   :動かす

 リスザル:取ろうとする

 私   :動かす

 リスザル:取ろうとするがガラスが邪魔で全然とれない

 

 「キキャー!!!!」

 

とても楽しそうだ。

 

 

オラウータンやゴリラなどは賢く、人慣れしているのでちょっとやそっとのことでは動いてくれない。

f:id:kano8:20160706203622j:plain f:id:kano8:20160706203637j:plain

そんな時は、唇を突き出すように口をO(オー)の字にしてほっぺたに一度空気をためてから押し出すように言ってみよう。

 

 

 

 「ゥワッゥワッゥワッゥワッゥワッフコココオオオオオーー!!!!!」

 

 

 

後半になるにしたがって音程を高くし、最後思いっきりテンションを上げるのがコツ。優しいお猿さん達は何事かと心配して見に来てくれる、同じようなリズムでレスポンスが返ってくる場合もある。

下手すると周りの人間まで心配し出すので、注意が必要。

 

 

ヤギ・羊類は簡単だ。

彼らは常に

f:id:kano8:20160706203718j:plain

 「ハラヘッター」

 

f:id:kano8:20160706203736j:plain

 「アタマカイー」

 

と思っているのでどちらかの欲求をみたしてあげればよい。上野動物園のふれあい公園で頭のかゆいヤギ達によく追い回されたものだ。

 

まったく動物さん達ちょろい。私の能力にメロメロじゃないか。

余裕綽々で次のターゲットに向かって行くと

 

 

 

 「バッ」

f:id:kano8:20160706203802p:plain

何の前触れもなくツバ吐かれた。しかもすごい臭いの、なんか黄色いし・・

あまりの出来事に、周りにいた人達も遠巻きに同情の目で見ているだけだった。

 

「・・・・・・・・・・」

 

(いや~参った。興奮させすぎちゃった?ゴメンゴメン)

 

 

 

 

 

 

 

生まれて初めて動物にゲンコツふるいそうになった。

 

その怒りは一緒に来ていた夫に向かう。嫁がアルパカにツバかけられているというのに呑気にフランクフルトの列に並びやがって!ツバでマダラ模様になった私の顔を見て、笑いをこらえる夫。殺意にも似た感情が湧いてくる。結婚生活に亀裂が入ったのは絶対アルパカのせいだ、絶対。

     

  ↑絶対 押すのだ、絶対 ↑