読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

逃げ恥にみる主婦の立ち位置とか

 

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」にハマっている。

 

見ていない方のために簡単に内容を説明すると、彼女いない歴=年齢の草食系男子(星野源演じる平匡)と職も居場所も失った妄想女子(新垣結衣演じるみくり)が出会い契約結婚するお話。

 

平匡は家事を代行してもらえ尚且つ「適齢期を過ぎても独身、なぜ?」という周囲の目から解放されるし、みくりは仕事(家事代行)と住居を確保できる。

 

二人は給与の発生する"雇用主"と"従業員"という形で契約を結び、話し合いを重ね職場環境の最適化に努めるのだが・・周囲には契約結婚は隠しているため一般的な新婚家庭を演じなくてはならない。

 

クールだが傷つくのを恐れるあまりにここぞという時に逃げを打ってしまう平匡と臨床心理士の資格を持ち理論的でありながらたまに妄想が暴走し突飛な言動をとってしまうみくり、必死に新婚を装いあたふたする二人の姿が微笑ましい。

 

二人のコミカルなやり取りやガッキーのダンスのかわいさでドラマの人気はうなぎのぼりのようだが、私が思うこのお話のすごさは、古来より脈々と受け継がれてきた"女性はこうあるべし"という風潮に

 

 

「本当にそうなの?」

 

 

と疑問を投げかけている点である。

 

みくりは家事代行を請け負うことで平匡と出会うのだが、繋ぎのつもりでも給与が発生する仕事なのだ決して手は抜かない。契約結婚してからもその姿勢は変わらないが、勤務時間内に収められるよう家事の効率化をはかっていく。

 

 

ん?ちょっと待って。

 

 

初はしっかりやってるけどだんだん効率重視になってくって普通の家庭でもあることだよね。だけど普通の主婦は給料がもらえないばかりか当たり前のこととして感謝すらされない。

 

みくりは家事を仕事と割り切ることでやりがいを見いだし、お弁当を作り毎日の献立も工夫する。平匡に認めてもらえる喜びもさることながら、お金をもらっているという事実があるからこそしっかりやろうと思えるのだ。

 

私が働いていたとき主婦の友達は「カノちゃんはえらい」としきりに言っていた。私から見れば家事も姑の介護も子供の世話もすべてこなしている友達のほうがずっとずっとえらいと思うのだが、友達は首を振る。

 

 

「主婦は好きな時に休めるし、手抜けるから」

 

 

確かにそうかもしれない。しかし会社勤めをしていたら外で発散することもできるし、たとえ手を抜いても"社会人"という肩書きさえあれば世間的には文句を言われないのではないか。

 

みんなが手を抜いているという意味ではなく、"家には家の""外には外の"大変さもあれば楽しさもあり、一概に"外で働いてるからえらい、主婦だから楽してる"と決めつけるのは違う感じがする。

 

現に友達はすごくがんばっている。

 

主婦が職業だったなら今頃部長クラスに昇進しているに違いない。なのに彼女の功績は"みんなやっている(やってきた)"の一言で相殺され、夫にさえ「働かないの?」とため息をつかれてしまうのだ。

 

彼女にとっての給与は"子供の成長"で自分を奮起させる材料は"外で働かないことへの後ろめたさ"・・だとしたらちょっとやるせない。

 

もちろん、他人の家庭のことだからわからない部分もあるだろう。

 

それでも出産・子育て・親の介護、加えてママ友や近所とのつき合い・親戚への対応・夫の部下・上司への気づかい、夫婦の営み等々、主婦が担う役割の大きさを考えれば与えられる対価は少なすぎると思わざる得ない。

 

しかし、これを口に出してしまえば「俺だって外で大変なんだぞ」と終わりのない言い争いのスパイラルに入り込んでしまうのがわかっている。

 

逃げ恥を見ていると"主婦ならやって当前"とされていて愚痴を云うのもはばかられる風潮は、夫婦の形・働き方・生き方の多様性が認められつつある今の社会にそぐわないのではないかと思えてくるのだ。

 

ドラマには様々なタイプの女性が登場する夫に浮気され離婚をするも周りから「子供がいるのに」「もっと頑張れなかったのか」と責められ苦しむみくりの親友。美人で仕事をバリバリこなしていてもアラフィフ未婚というだけで無用ないざこざに巻き込まれる叔母”ゆりちゃん"。

 

ともすればドロドロとした重い話になってしまう題材を"恋愛"と"笑い"という誰もが取っつきやすいテーマで包みおいしく食べさせてしまった原作者・ドラマ制作陣の手腕には脱帽である。

 

原作でみくりは平匡さんとの距離が縮まっていくことに喜びを感じる一方、雇用関係がなあなあになってしまうことへ不安を抱くようになる。

 

これも新婚当初は家事を手伝ってくれた夫が何もしてくれなくなった。とか、姑の執拗な干渉に耐え切れず夫に助けを求めたら「結婚する前からわかってたことだろ」と言われてしまった。とか現実の家庭に重ねることができる(どちらも実体験)。

 

二人の恋の行方も楽しみだが、未だ根強い"女性はこうあるべし"という社会の風潮にどこまで切り込み、最終回どのように着地するのか注目している。

www.tbs.co.jp

 ↓更新の励みになります↓