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だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

踊らされる系女子 後編

続き

 

 

ぎこちない自己紹介を交わし、バーベキューはスタート。私は、いつものパターンを回避するため、アルコールは避けジュースで通すことにした。肉を焼いたり、花火をしたりして過ごすうち、男性とも少しづつであるが話せるようになってくる。しかし、ここで誤算が生じる。酔った友達が暴君に変貌、食料の補給や飲み物の製造など命じてきたのだ。氷水を浴びせかけてやろうかと思ったが、私は奴隷の地位を甘んじて受け入れる。


だって今夜はサルサ・ナイト♪


日々の鍛錬の成果を発揮する機会なのだ、酔っ払いなどにはかまってられない。私はプラスチックのカップに入れた氷をカランカラン言わせながら、サルサを披露するタイミングを見計らっていた。

その時は意外に早く来る。

打ち解けた男女が小さな集団を作り始めたのだ。私は女友達と男性Jさんと3人で話していた。Jさんはいわゆる”細マッチョ”で、体を動かすのが趣味だと言った。なんたる一致!すかさず私も日々、サルサで汗をかいていることをアピールする。




「へぇー」




おいおいおいおい、ちょっと待て。サルサって聞いてへぇーって流す?そんな間延びしたオナラみたいな返事をするぐらいなら

サルサ?!サルサって何ですか?」

とか

サルサ?!素敵ですね~」

とかあるだろがい!そして自然に

「ちょっと踊ってみてくれませんか?」

ってなるだろがい!!こっちはもう準備万端だっつーの!なんなら軽くステップ踏み始めてたっつーの!!・・心の中で叫んでいるとJさんは

「城めぐりですか?!いいですね、何城が好きですか?」

と女友達と話に花を咲かせておる。つまらぬことを申すでない!今はサルサの時間でしょ!!何のためにまつ毛バサバサにしてピンクTシャツ着てきたと思ってるのでござるか!何のために酔っ払いの言うなりになっていたと思うでござるか!!
・・まさかサルサに効き目がない?バカな、サルサに、サルサを踊る女に興味のない男なんているわけがない。いてなるものか。きっと聞こえなかったのだ。声が小さくて波の音にかき消されたに違いない。私はさっきより幾分大き目の声で言った。


「私サルサ、やってるんですよ~」












「へー、っていうかそれさっきも言いましたよね?」


飲んだ。吐いた。勝手に踊った。そして気が付けば、冷たい草の上で女友達と折り重なるようにして寝ていた。


サルサ・ナイト終了


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