だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

私が派遣を辞めた理由 1

派遣社員として勤めていたことがある。

医療事務に憧れていたので系列の学校で資格を取得し、そのまま派遣会社に仕事を紹介してもらうことにした。資格試験の数週間前、学校の事務室(派遣会社のオフィスも兼ねていた)に呼ばれ近所で派遣の募集があるのだがと話を持ち掛けられた。資格試験がまだなのに要資格とされる仕事を斡旋するのがよくわからなかった。担当の方に

 

「(試験に)落ちたらどうなるんですか?」

 

と聞いたら

 

「受かってもらわないと」

 

と言われた。その後何度目かの説明で、試験に受からなければ次の試験まで時給が上がらないということを聞いた。働く時間も限られているし、通勤時間が短い以外いい条件とはいえなかったが経験のない仕事なので勉強させてもらうつもりで仕事を受けることにした。

 

「やります」という私に「そう」と何だか肩を落としたように見える二人の担当者。いつも事務室でみかけるいかにもOL風のキャピキャピした人達とは様子が違い、髪はパサついていて表情も疲れている。年齢より老けて見えていそうだった。

 

私には何故か二人から

 

(ごめんね)

 

という掠れるような声が聞こえた気がした。ただの気のせいではなかったと今になっては思う。

 

入社が近づいた生徒は後日、スーツで事務室に集まり(私を含め3人程だったが)挨拶と抱負を述べさせられた。

 

「少しでもお役に立てるようがんばります」

 

1人1人の言葉に全員が立ち上がり拍手をくれる。気持ちが引き締まる思いだった。

 

初日は担当者さんと二人で行った。顔見せ程度だったが担当者さんが遠くから正社員の方々を指さし「あの人には気に入られた方がいいよ」とか一人ひとり解説していたのが印象的だった。

 

仕事は最初、班長さんがつきっきりで教えてくれた。奥に正社員の人がいて別の業務をこなし、受付業務は全て派遣がまかなっていた。ドラマみたいに当たりのきつい正社員は

 

 

 

 

 

本当にいた。

 

 

 

 

毎回派遣の中にターゲットを決めて嫌がらせをしかけてくるらしく、精神を病んで辞めて行った人も多いらしい。今度のターゲットは運悪く私だった。きっかけはその人に頼まれたことをうっかり忘れてしまったことだ。すぐに謝ってその場は収まったが、それから私を見張ってミスすると逐一班長さんに苦情を入れるようになった。挨拶はもちろん無視だし、大勢でいる時は私が透明人間になったかのようにふるまった。その後私が辞めるまで一方的な嫌がらせは続いた。

 

看護師さんも面白い方もいたが忙しさもあり、キツイ性格の方が多かった。受付を一人で任されるようになり、ミスをしてしまうと看護師さんがすぐ横で聞こえよがしに私の悪口を言い始めて驚いた。

 

中には私をかわいがってくれる看護師さんもいた。会うたびに

 

「みっちゃんおはよー!」「みっちゃん元気?!」

 

と声を掛けてくれるのだ。すごく嬉しくて

 

「おはようございまーす!」「元気で~す!」

 

と応えていたが、私の名前のどこにも「み」の字はなく何故自分が”みっちゃん”と呼ばれていたのか、いつその人にとって私が”みっちゃん”と認識されたのかはずっとわからないままだった。

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