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だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

病院で親子三代

昔、皮膚科でいつも薬もらうだけであれだからたまには質問してみようと

 

アトピーとあせもってどう違うんですか?」

 

と聞いてみた。流れ作業のようにカルテに書き込んでいた医者は

 

「は?」

 

ポカンとしている。

 

「これはあせもですかアトピーですか?」

 

と腕を差し出したら、何故だかものすごい勢いで説教された。

 

「そんなことも知らないで通っていたのか」

 

という内容だったが、長年アトピーだからといっても専門家ではない。質問くらい許してほしいよね。とお昼を食べながら母と話していたら。母の脳の海馬が刺激されたらしく、初めて聞く話をし出した。

 

 

 

兄は体の弱い子供だった。母は兄のことを抱え何度も病院に走ったという。お陰で健康だった私の記憶はいっさいなくしてしまったようだが。

 

 

その日も兄は扁桃腺が腫れて熱をだした。

 

 

近くの診療所に行く。建物も古く、先生もおじいちゃんと呼べるほどの年齢だったらしい。待合室に入るとちょうど祖母も診察に来ていて、兄の診察に付き添うと言い出した。診察台に寝かされる兄、口の中を覗こうと医者が金属製のヘラを差し込もうとすると

 

 

ガチッ

 

 

噛んだ。何を思ったか兄、医者のヘラを噛んだのである。引っ張るがなかなか抜けない。医者もだんだんムキなり両手で思いっきり引っ張り始める。見ていた母が

 

 

「ああ、歯が抜けちゃう」

 

 

と言うくらい力がこもっていたらしい。

それでも離さない兄、ぐいぐい引っ張る医者。恐ろしくなった祖母が待合室にまで響く大声で

 

 

「やめて下さい!」

 

 

と医者に縋りついたという。医者はカルテを投げ捨て奥に消えてしまった。母は

 

「ああ怒らせちゃったまだ他に患者さんいるのに」

 

とオロオロ。そしてヘラをぺっと吐き出した兄は

 

 

 

 

 

 

 


「このくそじじい!!」

 

 

 

 

 

 


医者の消えたカーテンに向かって叫んだらしい。

祖母は兄を連れてさっさと帰ってしまったという。私は思った。

 

 

 

 

 


一体親子三代で何をしているのか

 

 

 

 

とはいえ大人の前では優等生で通してきた兄に、クソガキ時代があったことが知れただけで嬉しい。お陰で、母娘の昼食は笑いに満ちたものになった。

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