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だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

死ぬには恥が多すぎる

目が覚めたら、部屋の中央に黒い球体があった。







いよいよかって思った。






黒いピチピチのスーツを着て、わけのわからん星人と闘う日々が始まるのかダルイなと。カッコイイ人が助けてくれるんだろうか、私のような中途半端なオバさんはソッコー殺られるパターンだよね。ちょい待って、地味キャラが一人生き残ってるじゃないか。彼女が助かるのなら私だって・・おいおい寝起きだからといって寝ぼけてもらっちゃ困るよあんた。”地味”ってだけで一途で純真無垢なあの子と自分を一緒にすんのかい?同系色だからってコンニャクとコンクリをひとくくりにするくらいの乱暴だよ。
第一私はいつ死んだのかって話。ガンツの部屋に転送されたってことは死んだってことでしょ、死因を教えろ私は何死だ。寝ている間に心臓発作でも起こしたか、だとしたら直前に見ていたエロ漫画サイトの履歴を削除しなかったことが悔やまれる。まだ美肌補正機能がなかった頃のプリクラ集も、下手に捨ててまかり間違って他人の目に触れたらと恐ろしくてクローゼットにぶち込んだままだった。10代のころ自分に宛てて書いた詩「Fight」。枕元に置いたB5のノートには2ページにわたり理想の男性像が綴られている。赤線が引かれた数々の自己啓発本。暇つぶしに書いた”私が面接官なら絶対落とすぜ”という履歴書(趣味:人間観察)。貧乳でも谷間が作れるという超強力盛ブラとセットで買ったTバック

どうして処分しなかった!どうしてこうも役に立たないものばかりを、死んだあと遺族が見つけて気まずい思いをするような物ばかりを保管した?!








生きてやる





死ぬには現世に恥を残し過ぎだ。こうなったら闘って100点取って元の世界に戻ってやる。必ず生きて帰って、遺族にみられて困るもの一切合切捨てるんだ。

ということを暗闇の中30秒。立ち尽くしたまま考えていたら、犬のイビキが聞こえてきた。ウチの犬は鼻の通りが悪く、イビキの音がやたら高い。少し開いたドアの向こうから響いてくるそれは確かにウチの犬のもの。(ということは、だ)再び球体を見ると、暗闇に慣れた目が”これは寝る前に遊んでいたバランスボールだよ”と教えてくれた。トイレに向かいつつ私は思う。

犬と寝るために耳栓をしている兄は何星人だ。
 

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