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だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

戦う女子高生

高校時代はが多かった。

 

周りが私という人間を認識していたのかはさておき、私は毎日1人で戦っていた。親友のふりしたジャイアン、クラスで騒ぐ人達みんなみんな大嫌い。敵はそこらじゅうにいて、先生達ですら憎悪の対象から漏れることはなかった。

 

 

 

中でも生物教師との戦いは印象に残っている。

 

 

 

必要もないのにいつも白衣を着用していた彼女は、ショートカットの美人で校外で話題になるほどの恵まれた外見の持ち主だった

 

性格は「私はあなた達の味方だから」的なスタンスをとっている"友達感覚の若い教師"であり、当時の私がもっとも忌み嫌うタイプ。なぜなら彼女のような「味方だ」「友達だ」と言う人に限って”友達”を選ぶからだ。

 

 

 

その態度の違いは顕著だった。

 

 

 

クラスの中心人物達のおしゃべりが過ぎた場合、冗談を交えながらやんわり注意。私のような教室の隅の埃のような人間が、もそもそっとしゃべりようものなら

 

 

 

 

 

 

「うるさい」

 

 

 

 

と一喝である。

自習の時間、隣の教室が騒がしく生物教師が注意をしに行ったことがあった。戻った彼女は

 

「ああいう人たちには優しく接して適当に謝っておけばいいの。あとで評価落とすだけだから」

 

と笑った。私の彼女への嫌悪感はMAXになった。授業中騒いだりはしなかったが、生物の時間になると机につっぷして寝たふりを決め込む。

 

ある時、彼女は担任でもないのにアンケートをとると言い出した。

 

四角く切った紙を配り「授業のこと、先生への要望・不満。なんでもいいから書いて」と言った。無記名ということで私は正直に「これこれこういうわけでムカつきます」と書いた。

 

その時、頭の上からものすごい視線を感じたが気のせいだと思うことにした。

 

数日後、生物で見事に赤点をとった私は追試を受ける。答案を提出しさっさと廊下に出ると、例の生物教師が追ってきた。

 

 

 

「カノさん」

 

 

 

まともに話しかけられるのは初めてだった。緊張を押し隠し返事をする。

 

「はい?」

 

「アンケートのことなんだけど・・なんだかごめんなさい。私なにもわかってなくて」

 

意外にも彼女は、教師でありながら制服の肩に落ちたフケのような人間にも声をかけ謝ってきたのである。

 

 

 

 

 

(本当はいい人なのかもしれない)

 

 

 

 

私は思った。そして即座に

 

 

 

 

「私こそ失礼な態度をとってすいませんでした」

 

 

 

 

と頭を下げる。気まずい沈黙のあと「それじゃ」とヘラヘラ笑いながら彼女と別れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後に彼女が「適当に謝っておけばいい、あとで評価落とすだけだから」と言っていた意味を自分の成績で知ることになる。手の内を明かされながらまんまと彼女の作戦に乗ってしまった、と私は迂闊に謝ったことを後悔した。

 

したたかな女教師を敵に回すには私の心はまだきれい過ぎたのかもしれない。

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