だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

婚活パーティー 2

「”カノっち”・・さん?・・賢いですねこういうの」

 

テーブルにやってくる男性がメモを置く。準備の良さに気合いを感じたのか若干ひいているが気にしない私は自分からはなかなかしゃべれない友達のため、司会役をかってでた。

 

「お仕事は?休みの日とか何されてます?動物好きですか?」

 

「あ・・えーっと」

 

ピー

 

笛が鳴りテーブルを去っていく男性達。

 

5分は短い。自己紹介が終わってようやく少し打ち解けたかなという段になって制限時間がきてまた振り出し。想定はしていたが頭で考えるのと実際やるのとでは労力が全く違うことに気づいた。

 

それに・・

 

去っていく男性陣を冷めた目で見送っていると友達が心配そうに言う。

 

「大丈夫?」

 

「なんだかね~」

 

婚活パーティーに参加するということはどこかに結婚を意識しているということだ。てっきり欧米の立食パーティーのように成熟した男女が真剣かつ大人の余裕を漂わせながら和やかに進むものと想像していた。

 

しかし

 

「さっきの二人、一人はつなぎだもんね。」

 

「もう一人もすごかった」

 

「金髪の人ね!赤シャツに黒革のパンツっていつの時代のホストだよ。

 

「その前の人達はまともだったんじゃない?会社の先輩後輩って言ってたけど」

 

「ああ、"居酒屋帰りのおじさん"と"その再婚相手の連れ子"みたいな」

 

男性陣ときたら服装は着の身着のままか、はりきっていたとしてもそのベクトルが完全にズレている人ばかり。話だってこちらがきっかけを与えなければろくにできないときている。

 

「あれで結婚相手をゲットできると思っている方が不思議でならない」

 

「確かに。女性陣はけっこう小奇麗にしてるし話せてる感じあるんだけどね」

 

婚活というより他力本願男集まれ!みたいな男女の温度差がはっきりでた会であった。婚活パーティーの実態に落胆を隠せない私たち、ため息をつく。

 

(特別かっこよくなくたって普通でいんだけどね、普通で)

 

何気なく視線を向けた先には最初にテーブルが一緒になった相原さんがいた。彼は市内で働く営業マン。年齢は私の3つ年上で仕事が忙しく女性と出会う機会がないらしい。今回思い切って一人で参加したということだった。

 

(あんな人も来るんだ。)

 

ひと通り話したけど、唯一まともに話せたのは彼だけだった。

パーティーの前半が終わり、小休止に入る。私はトイレに向かった。

 

泥酔した男性が廊下に並んだ椅子に寝転がっている。

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