読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

京男おいでやす 3

恋愛

続き

 

 

 

その後、ホテルに送ろうとするが小沢さんは何だかんだ言って帰ろうとしない。どうしても私達と一緒に友達のアパートに泊まりたいようであった。

 

 

 

「おやすみなさ~い」

 

 

躊躇なくホテル前で降ろして帰る。

 

翌日友達と一緒に迎えに行った。

 

「ホテルどうでした?」

 

と聞く友達に耳打ちするように

 

「古いしシャワーの出が悪かった」

 

ボヤく小沢さん。

 

 

 

 

 

(だったら自分で良いホテル予約してこいや)

 

笑顔を保ちながら心の中ではすっかりケンカ腰である。小沢さんの株は急落していたが、ここで放ってしまうわけにもいかない。友達を後ろに乗せ市内観光に向かう。

 

道中、彼の京都自慢と仕事の愚痴を聞きながら適当に相槌をうっていると急に小沢さんは話を中断して後ろを向いた。そして後部座席に座った友達に

 

 

 

 

 

「寝てていいよ」

 

 

 

 

 

優しく囁く。

 

 

 

(おめぇの許可なんかなくたってヒーちゃんは好きな時に寝たり起きたりするんだよ!!)

 

 

顔に出ないのがせめてもの救いだった。 

 

店などに立ち寄りながら行くが観光といってもそう見る場所はない、展望台に上った。景色は良いが5分で飽きる。

 

「あんまり観光できるところがなくて申し訳ないです」

 

という私に小沢さんは風に目を細めながら言った。

 

 

 

 

「京都がありすぎるんだよ」

 

 

 

オリンピックで金メダルをとった人と出身校が同じなんだ。と言われた気分

 

 

 

 

(京都はすごいがお前がすごいわけじゃない)

 

笑顔を取り繕うのもしんどくなってきた。

 

「帰りの新幹線は何時ですか?」

 

聞いてしまう。なんと小沢さん帰りのチケットを買っていなかった。大体何時に帰らなくてはならないのか聞くと決まってないという。なんならもう1.2泊しても全然大丈夫とか言い出す。1.2泊してどうするのか聞くと「お任せする」ってあんた・・

 

 

(こっちにも都合ってものがあるだろがい)

 

 

私は張り付いた笑顔のまま駅に車を止め、チケットを買うよう促した。お土産を渡し改札に送る。ようやくホームの方へ歩き出し、小沢さんの背中が見えなくと同時に

 

「あ~帰った帰った」

 

思わず口からこぼれでた。

 

その日の様子をブログに書くつもりであったが「書いてもいいよ」と言う小沢さんの二枚目面を思い出すと書く気がおきない。メールでもしばらく「書いてもいいよ」とアピールされ、逆に書いてなるものかと私の心は頑なになった。

 

それから何事もなかったように普通の日記を書いていたが、あの日を境に小沢さんにとって私と私の友達は”自分のもの”という認識が生まれていたらしい。

 

遊びに行ったと書けばメンバーは誰かと詳細を問われ、そのうちブログの内容にいてもあれこれ口を出されるようになっていった。

 

 

 

(見張られている)

 

 

 

だんだん更新するのが怖くなり、結局ブログ自体辞めてしまった。同時に小沢さんとの連絡も途絶える。

 

以来、私は前にもましてネットと現実を切り離して使うようになった。このブログにもメールフォームを設置しているが、個人的なメールは受け付けない。(私を狙っても無駄だ)

 

随分遅くなりましたが小沢さんブログに書きましたよ~!

これを見たらきっと彼も望みが叶ったと喜んでくれることだろう。 

   ↓更新の励みになります↓