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だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

京男おいでやす 2

続き

 

 

 

 

田舎の人間には終電を気にするという概念がない。

 

 

 

 

毛細血管のように電車やバスがそこら中走っている都会とは違って、田舎は車社会だ。飲みに行くなら誰かが飲むのを諦めて運転手役を引き受けるか、運転代行を頼むだけである。

 

というわけで電車がなくなる時間になってしまった。

小沢さんの案内で駅まで走る。私達が乗る電車の改札まで送ってくれた。

 

紳士な態度に女性陣の中で彼の株は急上昇。

 

後日、ブログにその日のことを書くと独身同士ということもあり小沢さんと私が恋に落ちたのではないかというコメントも寄せられた。否定したが・・落ちかけていたことは確かだった。リンクを貼ったため彼のブログの来訪者数も倍増したらい。小沢さんが喜んでくれて私も嬉しかった。

 

しかし誰しも第一印象を良くみせるのは簡単である。小沢さんと再会して彼の印象は180度変わることとなる。

 

「今度は私たちの地元に来て下さい。案内しますよ~」

 

別れ際、社交辞令で言った言葉がすぐに現実になった。小沢さんが仕事の休みを利用してわざわざ訪ねて来るという。何もない田舎だと知らせるが構わないというので迎えることにした。

 

小沢さん到着。

 

 

 

遅刻してしまい焦って駅まで行くと、ロータリーと言ったのに広場の真ん中で柱にもたれ物憂げに空を見上げている彼がいた。

 

 

 

クラクションを鳴らして呼びよせる。

 

挨拶もそこそこに急いで助手席に乗ってもらい車を出した。2回目だし今度はホームだ緊張はなかった。前回のメンバーでご飯を食べる話だったが、聞くと小沢さんは宿もとっておらずご飯のほかは無計画できたらしい。驚いたが男性の一人旅なんてそんなものかなとその時は簡単に考えていた。

 

夜、私は友達のアパートに泊まることになっていた。小沢さんは私の友達のアパートの隅に寝てもいいと言った。

 

 

 

 

(いいとかじゃなくこっちが嫌なんだけど)

 

 

 

いくら慣れたとはいえほぼ初対面の男性だ。風呂に入ったりメークを落としたりする所を見られたくはない。友達だって一人暮らしの部屋に数時間過ごしただけの男性を泊めるのは抵抗があるだろう。

 

急きょビジネスホテルを探し、少し強引にホテルの前で彼を下ろした。この辺りから小沢さんに対し不信感が芽生え始める。

 

しかし、わざわざ遠くから尋ねて来てくれたのだ京都での恩もある。今日は楽しんでもらいたい。 

 

約した居酒屋に移動。あらかじめ用意しておいた角刈りカツラを被り場を盛り上げる。友達ものりのりで笑いに満ちた会になった。

 

店が混み合っていたので店員さんが伝票をもってくる。終電を気にする必要はないが、店自体少ない地域だ混み合う場合は時間制限が生じる。会計を済ませ店を出た。

 

道を渡ろうとすると酔った友達がふらりふらりと離れて行った。車がくる。慌てて二人の腕を掴み駆け出す私

 

「小沢さんも早く!」

 

振り返ったら彼、間近にせまるヘッドライトに軽く人差し指を立てゆうゆうと歩いて来るではないか。こっこれが都会人の余裕・・

 

 

 

 

 

 

 

(バカでねえの)

 

 

 

 

 

私は思った。駅前の混雑する道ならともかく田舎の幹線道路である。相手は普通のスピードを出しているし横断歩道もない、気の荒いドライバーだったらスピードを上げて威嚇してきてもおかしくない場面だ。さらに運転者がヤンキーだったら車を急停車させてからんでくる可能性だってある。

 

 

(こっちは酔っ払いを抱え必死だというに、何を二枚目気取って危険行動とってくれてんだよ!)

 

 

道を渡り終え笑みを浮かべる小沢さんに蹴りをいれたくなった。

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