だからって終わってるわけじゃない

・・からツライのかもしんないけど

京男おいでやす 1

ネットとリアルは別物にしたいと思っている私だが、1度だけその禁忌を犯したことがある。

 

 

 

ネット上の知り合いと直接会ったのだ。

 

 

 

相手は私のブログによくコメントをくれる方だった。日々の出来事を語るうちコメント欄には常連さんと呼べる方々が集まるようになっていて

 

その中の1人が小沢さんだったのだ。

 

小沢さんは関西在住のサラリーマンで、彼のブログの内容は主に関係者にしかわからないような仕事の愚痴だった。そのため、ストレスの多い職場に勤めていると推測できる。

 

ブログを通じてコメントのやり取りをするうち、直接連絡がくる。私が友達と旅行する計画を立てていることを知りメールをくれたのだ。

 

 

 

「京都に来るなら地元です、案内しますよ~」

 

 

冗談かと思ったが話は具体的である。小沢さんが運転する車で観光地を案内してくれるというのだ。私はともかく友達の面倒までみてくれるとは、なんてフレンドリーな人だろう。

 

しかし、いくらコメントでやりとりしていても見ず知らずの人である。気軽に行ったらたちまち手籠めにされ、切り刻まれたのち嵐山山中に埋められてしまった。なんてことになるかもしれない。

  

ネット上ではいくらでも猫かぶれることは、自分が一番よく知っている。

 

それに小沢さんの提案にのると交通費は浮くが、気が合わなかった場合無理して1日一緒にいなくてはならないことになる。

 

 

(会うなら1日の最後、夜ご飯を食べるくらいにしよう。)

 

 

友達もその方がいいと言ったので、小沢さんには「あちこち行きたい場所があるので」とやんわり断りをいれ、みんなで食事をする旨を了承してもらった。

 

当日、観光をすませ小沢さんに連絡する。

 

紅葉の季節の京都は混雑しており、すぐ近くにいるはずなのにお互いを見つけることができない。

 

待ち合わせ場所で特徴を伝え合うも

 周りには携帯をいじっている男性ばかり、全員それらしい人物に見えてくる。

 

ただ1人

 

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 手すりに半分尻を乗せて斜に構えている人が気にはなったが、こちらの人数は告げてある。小沢さんだったら声をかけてこなければ不自然だ。

 

確実に近くにいるのに会えないというもどかしさ、業を煮やした私は携帯を掲げくるくる回った。

 

「ここで~す」

 

ようやく声をかけられる。「小沢です」さっき手すりに片ケツをあげてた人だった。

 

(なんでさっさと声掛けてくれなかったんだろう)

 

違和感は残ったが時間がない。軽く友達を紹介し、予約したお店に急いだ。

 

 

アルコールの助けもあってすぐにみんな打ち解ける。

 

小沢さんに私の第一印象を聞いてみたら

 

 

 

 

「もっとお姉さんぽい人かと思ってました」

 

 

 

と言われた。ブログでモテないことをぷんぷん匂わせていたのに、けっこう下世話なネタも書いていたのに、それでも男性は女性に夢を見る生き物なのだなと思った。

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