だからって終わってるわけじゃない

・・からツライのかもしんないけど

File No.9 パラパラ青年

ブログで知り合った男性に地元を案内している時、1つ事件があった。

 

展望台に上った帰り道、来た時とは別の道に迷い込んでしまったのだ。引き返すこともできず、狭い山道を進んでいくと、急に視界が開け広場に出る。「わー」と声を上げたのは眼下に広がる景色の美しさに感動したからではない。

 

 

 

 

パラパラを踊っている青年達がいたからだ。

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山の中の展望台、市内を一望できるこの場所で高校生くらいの青年2人が踊っている。

 

本当は駐車場があったら止まって道を確認しようと思っていたのだが、車を乗り入れたら彼らの観客になる意思を示すことになり、最終的には車を降りておひねりなり何らかの感想なりを述べなければならない雰囲気だった。

 

何故なら私達を見つけたパラパラ青年たちが、踊りを中断するどころかさっきよりはりきって踊りだしたからだ。

 

ゆっくりと広場を通りすぎる。

 

 

 

 

「パラパラの練習しよーぜ」

 

「俺いい場所知ってる、ついて来いよ!

 

なんて会話をしながら自転車で山を上ってきたのだろうか。

 

 

「かっこいい~」

 

盛り上がる女性陣。このかっこいいには文字通りの意味ではなく、山の中で美しい景色をバックにパラパラを踊ろうという心意気に対してのもので「できることならこんな子を産みたい」という母性に近い感情からなのだが・・それまで女性陣の関心を独り占めしていたのに邪魔されたと感じたのだろうか、助手席に座る彼は浮かない顔。

 

私が案内した数々の場所の中で最もレアでおもしろい光景だったのに、京男にはその価値がわからなかったらしい。町に下りたら、川がでかいとか言って1人騒いでいた。

 

(この人とは合わない)

 

パラパラ青年のおかげで目が覚めた。 

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