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だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

File No.9 パラパラ青年

かわいい人

ブログで知り合った男性に地元を案内している時、1つ事件があった。

 

展望台に上った帰り道、来た時とは別の道に迷い込んでしまった私達は狭い山道をゆっくり進んでいた。少し行くと視界が開け広場に出る。「わー」と声を上げたのは眼下に広がる景色の美しさに感動したからではない。

 

 

 

 

パラパラを踊っている青年達がいたからだ。

 

 

 

山の中の展望台、市内を一望できるこの場所でベンチをお立台代わりに踊る高校生くらいの青年2人。手前に小さなラジカセが置いてあり音楽が流れている。

 

本当は駐車場があったら止まって道を確認しようと言っていたのだが、そこに車を乗り入れたら確実に彼らの観客になる意思を示すことになり、最終的には車を降りておひねりなり何らかの感想なりを述べなければならない雰囲気だった。

 

何故ならパラパラ青年たちは私達を警戒するどころか歓迎するようにさっきよりはりきって踊ってみせていたからだ。

 

私達はゆっくりと広場を通りすぎる。

 

「パラパラの練習しよーぜ」

 

「よし、俺いい場所知ってる」

 

なんて会話をしながら自転車で山を上ってきたのだろうか。

 

 

「・・かっこいい」

 

盛り上がる女性陣。私達のかっこいいには文字通りの意味ではなく、山の中の美しい景色をバックにパラパラを踊ろうと思うその心意気に対してのもので「できることならこんな子を産みたい」という母性に近い感情からなのだが・・それまで女性陣の関心を独り占めしていたのに邪魔されたと感じたのだろうか、助手席に座る彼は浮かない顔のままであった。

 

私が案内した数々の場所の中で最もレアでおもしろい光景だったのに、京男は山を下ったところにあったでかい川を見て1人興奮。

 

(この人とは合わない)

 

パラパラ青年のおかげで目が覚めた。 

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