だからって終わってるわけじゃない

・・からツライのかもしんないけど

アニサキスハル4 ―テリア気質―

 

ハルを迎え数週間。ヒメちゃんの嫉妬はエスカレート

兄をめぐる女の戦いは熾烈を極める

 

 

かに思われたが・・

 

 

 

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 新人の徹底した低姿勢により、収束。

 ヒメちゃんがすねることはなくなった。

 

夜、1人遊びが好きなヒメちゃんはぬいぐるみ相手にマウンティングをする。

幼いハルは、とにかく誰かと遊んでいたいようだ。ひとたびオモチャを投げるとダッシュで持って来てまた投げろという。これが延々終わらない

 

「また~?もう勘弁して」

 

私が辟易していると兄が言う。

 

「テリア気質だな」

 

テリア気質とはテリアの血をひいた犬種に共通する性格のことで、繰り返し同じ遊びをしたがるハルの性格もそこからきているらしい。

 

そんなものかとなんとなく納得していたら

父が酔って帰ってきた。

 

歓迎する犬達を受け流し、床に寝転がる。

水を汲みに立つ私

 

「うーん」

 

うめき声を聞いて振り返ると、ハルが父の顔を舐めていた。

 

それはもう熱心に。

 

もし猫だったら父の顔面はズタボロになっているくらい執拗に 

 

 

「テリア気質だな」

 

 頷く兄

 

(言えば済むと思ってないか?)

微かな疑念を抱いていると

 

ハルは父の皮脂を奪い気が済んだのか、今度は寝落ちしそうな父の手にオモチャを運んできて投げろと催促しだした。

 

なるべく遠くに放って時間を稼ごうとする父

 

「ほーら、持って来い」

 

オモチャはうまい具合に向こうの部屋まで飛んで行く

 

 

ハルがあっという間に戻って来た

そして走って来た勢いそのまま

 

 

 

 

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強烈なボディを食らった父は悶絶。

 

ハルもさすがに反省したのかオモチャを放り、父の元へ・・

 

そして耳をペロペロ

 

「も、やめてん・・」

 

一部始終を見ていた兄がしみじみ言う。

 

 

「面倒見いいよな」

 

 

(そこはテリア気質じゃないんかい!)

親バカ全開の兄に、みんなが心の中でツッコんだ。