だからって終わってるわけじゃない

・・からツライのかもしんないけど

どんだけ合コン 2

カラオケ店に着くとまた小池さんを挟んで座らされた。

 

 

 

 

(貢物じゃねーぞ)

 

 

 

 

 

いいかげん女性陣は、テレビでよく見る”若手芸人の飲み会”のような先輩への服従姿勢にうんざりしていた。 

 

仕事の関係上やらざる得ないのかもしれないが、せめてこちらにはわからないようさりげなくやるとかできないものか。トイレで会った友達と

 

「男の人年功序列めんどくさいよね」

 

と話していた。

 

石塚さんは出口付近の席に座り、かいがいしくみんなの注文を請け負ったり音量の調整などをしていた。オサムくんはお気に入りの女子を横にご満悦。そんな中、人見知りの小池さんに異変が起こった。照れ隠しにお酒を飲み続けた結果、別の人格が顔を出し始めたのだ。

 

突然マイクを持って「わっ」と言う。他の人が歌っている最中に曲を消す。石塚さんに「シネ」と言う。

 

そして隣にいる私の髪をフニフニ(その日私は髪を耳の下でまとめていた。)

 

「これ、気持ちいい」

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 「ははは・・(帰りてー)」

 

苦笑いしかできない。

 

酔いつぶれた小池さんは、石塚さんに抱えられるようにして帰って行った。オサム君と連絡先を交換した友達も、私達が思っていたほど楽しんでいなかったようで(なんだかただでキャバ嬢役させられたような・・)とてもぐったりして帰った記憶がある。

 

 

数日後、結婚間近の新婦から電話が入った。

 

小池さんに私の連絡先を教えて良いかというのだ。

 

 

 

 

(えーーーーー。)

 

 

 

 

確かにいつも隣に座らされていたが、後半は完全に酔った小池さんの蛮行をたしなめる係だったし。・・あとから連絡先を聞かれるほど、気に入られていたとは思ってもいなかった。

 

返事をいったん保留にしてもらい親友に相談する。

 

彼女は言った。確かに小池さんの印象は最悪だったが、それも人見知りと酒のなせる技。しらふであってみればまともな面がみれるかもしれないよ。なるほどと思う。それに無下に断っては新婦の顔も立たないだろう。メールアドレスだけならという条件で了承することにした。

 

ほどなくして小池さんからメールが届く。

 

何度かやりとりして気づいたが彼はメールもコミュ障だった。質問をしても答えてくれない。返事が数時間から数日かかる。仕事の都合で仕方ないのかなと気長に待っていると、ようやく届いた返事にはまったく別のことが書いてあり

 

話が進まない。

 

私は、この際だからと自分がどういう意図でさっきの文章を送ったのか、どういう返事を期待していたのか懇切丁寧に解説することにした。

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