だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

どんだけ合コン 1

結婚前の話。

 

同級生が結婚することになって、招待された。

 

式の前に新郎側の友人と新婦側の友人で顔合わせみたいな飲み会をしたいので来て欲しいと言われる。久々に男性を交えた飲み会に参加することになり、緊張しながらもそれなりにおしゃれして出かけた。

 

メンバーは新郎新婦、私と女友達が2人そして新郎の友達が3人の計8名。

 

男女の数がぴったりすぎて尻込みしてしまう。新婦からは軽い飲み会と聞かされており、こんながっちり合コン形式とは思っていなかったからだ。私達が店に入っていくと男性陣はすでに勢揃い、テーブルにつくとパチパチと拍手が湧きあがった。

 

 

 

 

 

(宴会場に呼ばれたコンパニオンじゃないんだから

 

 

 

 

 

心の中でツッコミをいれてしまう。

 

自己紹介が始まった。男性は個性的なメンバーが揃っている。

 

1人は大柄でぽっちゃり体形の石塚さん。もう1人は年下のイケメンでクールそうに見えるが気さくそうなオサムくん。最後は細身で背が低く、年上の女性にモテそうな顔立ちの小池さんだ。小池さんはそこにいる人たちの中で一番の年長者であったが、人見知りらしく自分からはほとんど口をきかなかった。

 

料理が出てきて食べながら話す。

 

 

 

 

 

「どんだけ~」

 

 

 

 

 石塚さんはイッコーさんにハマっていたらしく。なりふりかまわず「どんだけ」を繰り返した。テレビでやっているギャグを乱用する人に出会ったのは小学生以来だ。大人なのにまだそんなに酔っていないはずなのに、力いっぱいやりきる石塚さんに清々しさを感じる。

 

しばらくすると席替えすることに・・。なんとなくで決めるのかと思いきや、上座から新郎の指示が入り、小池さんを挟むように私と友達が座らされる。年長者の小池さんを接待しなくてはならないような空気に戸惑う女性陣。石塚さんが「どんだけ~」を連発し場を和ませてくれた。

 

料理も食べ終わりみんながほろ酔い加減になった頃、カラオケにでも行こうということになった。カラオケ店までは徒歩で移動だ。ここで新郎新婦とはお別れ、振り返るとオサムくんは私の友達が気に入ったらしい、後ろの方でちゃっかり手を繋いで歩いている。前方からはもう一人の女友達に「どんだけ~」を連発する石塚さんの声。自然私と小池さんは中ほどで並んで歩く形になった。

 

酒の力を借りていくらか会話ができるようになってはいたが、まだぎこちない雰囲気の小池さん。私が何か話さなければと視線を彷徨わせ、彼の着ていたTシャツに目を留めた。デザインが当時好きだったバンドのライブTシャツに似ていたのだ。

 

(これをきっかけにバンドの話や趣味の話に発展させられる!)

 

私は満を持して言った。

 

「そのTシャツいいですね~、私似たデザインの・・」

 

 

「ありがとう」

 

小池さんが私の語尾にかぶせるように言う。

私は予定していた会話を展開することができず、ふんわりとした沈黙の中カラオケ店まで歩き続けた。

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