だからって終わってるわけじゃない

・・からツライのかもしんないけど

どんだけ合コン 1

 

同級生が結婚することになって、招待された。

 

式の前に、新郎側の友人と新婦側の友人で顔合わせみたいな軽い飲み会をしたいので来て欲しいと言われる。久々に男性を交えた飲み会に参加することになり、緊張しながらもそれなりにおしゃれして出かけた。

 

指定された店に行き、扉を開けると男性陣はすでに勢揃い

テーブルに向かうとパチパチと拍手が湧きあがった。

 

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 男女の数がぴったりすぎて尻込みしてしまう。

 

 

自己紹介が始まった。男性は個性的なメンバーが揃っていた。

 

1人は大柄でぽっちゃり体形の石塚さん。もう1人は年下のイケメンでクールそうに見えるが気さくなオサムくん。最後は細身で背が低く、童顔の小池さんだ。

 

小池さんはそこにいる人たちの中で一番の年長者だったが、人見知りらしく自分からはほとんど口をきかなかった。

 

料理が出てきて食べながら話す。

 

 

 

 

 

「どんだけ~」

 

 

 

 

 石塚さんはイッコーさんにハマっていたらしく。なりふりかまわず「どんだけ」を繰り返した。テレビでやっているギャグを乱用する人に出会ったのは小学生以来だ。大人なのにまだそんなに酔っていないはずなのに、力いっぱいやりきる石塚さんに清々しさを感じる。

 

しばらくすると席替えすることに・・。なんとなくで決めるのかと思いきや、上座から新郎の指示が入り、小池さんを挟むように私と友達が座らされた。年長者の小池さんを接待しなくてはならないような空気に戸惑う女性陣。石塚さんが「どんだけ~」を連発し場を和ませてくれた。

 

料理も食べ終わりみんながほろ酔い加減になった頃、カラオケにでも行こうということになった。カラオケ店までは徒歩で移動だ。ここで新郎新婦とはお別れ、振り返るとオサムくんは私の友達が気に入ったらしい、後ろの方でちゃっかり手を繋いで歩いている。前方からはもう一人の女友達に「どんだけ~」を連発する石塚さんの声。自然私と小池さんが並んで歩く形になった。

 

酒の力を借りていくらか会話ができるようになってはいたが、まだ緊張が解けていない様子の小池さん。私が何か話さなければと視線を彷徨わせ、彼の着ていたTシャツに目を留めた。デザインが当時好きだったバンドのライブTシャツに似ていたのだ。

 

(これをきっかけにバンドの話して、趣味の話に発展させよう!)

 

私は満を持して言った。

 

「そのTシャツいいですね~、私似たデザインの・・」

 

 

「ありがとう」

 

小池さんがかぶせるように言う。

ふんわりとした沈黙の中カラオケ店まで歩き続けた。

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