だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

バーチャルデート 2

カズ君が手からばかうけを受け取りテーブルへ置く。ささっと本をわきに寄せ、脱ぎ散らかしたパジャマには布団をかけて目隠しした。 きっとカズ君は汗だくだ。前髪はおでこに張りつき、こめかみから汗の玉がとめどなく落ちてくる。 ここは冷たい麦茶でも ,,,,…

バーチャルデート 1

「バーチャルデートしたいんだけどいいかな」 チャットを始めて2分30秒。軽く挨拶を交わし性別を答えたところで彼が言った。 (ばーちゃるでーと・・) つまりネットを介して文字だけでデートを実行するということだろうか。バーチャルでよいのなら、普通にチ…

婚活パーティー 4

「いえいえ、迷惑だなんてとんでもない!大歓迎ですよ、それよりいいんですか?すごい女子がいるみたいじゃないですか」 「僕はあんまり・・」 苦笑する相原さん。ライバルが多すぎて諦めただけかもしれないけど相原さんがこちらのテーブルを選んでくれたこ…

婚活パーティー 3

さっそく酔いつぶれたのだろうか、それにしても婚活パーティーの会場しかも人目につくこの場所で寝るとは大胆不敵。もしや 「大丈夫ですか?」 と優しい女性に声を掛けてもらうの期待している?男性は腕で目を隠すようにして仰向けに寝ていた。 関わるな 本…

婚活パーティー 2

「”カノっち”・・さん?・・賢いですねこういうの」 テーブルにやってくる男性がメモを置く。準備の良さに気合いを感じたのか若干ひいているが気にしない私は自分からはなかなかしゃべれない友達のため、司会役をかってでた。 「お仕事は?休みの日とか何さ…

婚活パーティー 1

脱毛サロンで盗み聞きした聞こえてきた婚活パーティーの話にのっかることにした。 「婚活 パーティー ○○市」 検索すると問題のバーはすぐに見つかる。参加料は女性2000円で男性が5000円。飲み放題・食べ放題がついての値段であることを考えると、なかなかお…

全身脱毛のすべて 4

「カノ様、足の方に赤みが出ているようなのですが・・」 「大丈夫です」 敏感肌の私は作業後に毎回足やお腹に赤いぼこぼこができお姉さん達を戸惑わせる。 おそらく電動剃刀で剃った時かジェルをふき取った際の摩擦が刺激となってぼこぼこできてしまうのだが…

全身脱毛のすべて 3

紙パンツを穿いたなら中央に据えられた小さなベッドに横たわる。しばらくするとノックがして担当のお姉さんが挨拶。 髪をタオルでまとめられ、目にもタオルを乗せられる。その上からMr.マリックがするようなサングラスをかけられた。 「失礼します」 とバス…

全身脱毛のすべて 2

全身脱毛、これ即ち複数の女性に身を委ねることなり。(カーノ) 「失礼します」また1人入ってきた。「足、開きますね」あられもない恰好を見られたと動揺するのは最初だけほぼ全裸の状態で台の上に横たわる私は、まさにまな板の鯉である。 (もうこの人た…

全身脱毛のすべて 1

隣の部屋から光がもれてくる。 ハチの巣のようにつらなる小さな部屋の1つに私はいた。ヒゲ眼鏡事件にこりた私は、長年悩まされてきた"ケ"との闘いに終止符をうつべく駅前の脱毛サロンにきていた。 天井と壁の間には10センチほどの空間があり、時折、フラ…

戦う女子高生

高校時代は敵が多かった。 周りが私という人間を認識していたのかはさておき、私は毎日1人で戦っていた。親友のふりしたジャイアン、クラスで騒ぐ人達みんなみんな大嫌い。敵はそこらじゅうにいて、先生達ですら憎悪の対象から漏れることはなかった。 中で…

赤い眼鏡

高校の時ハードレンズでコンタクトを作った私は、すぐにコンタクトを失くしてしまう。どうしても欲しいと言って買ってもらった物をうっかり失くしたとは言い出せず 裸眼で暮らすこととなった。 幼い頃から眼科医に眼鏡をかけろと言われかけていたが、眼鏡な…

ポケモンにハマりたい

先日ちらとポケモンの話をしたが 私のポケモンは”お付き合いポケモン”だ。 ポケモンGoが流行っていると知った時、ポケモン世代でもない私は特にそそられはしなかった。もちろん興味を持ちたいとは思った、ゲームを進めるにあたり歩き回らなければならないか…

かき氷をお腹いっぱい食べるとどうなるか

隣のおばちゃん家がかき氷屋だった。 昔懐かしい手で回して氷を削る金属の機械があったのだ。おばちゃんの家は普通の民家だったが夏になると「氷」の旗を掲げ、期間限定のかき氷屋さんに変身した。 私たちはそれをサインにお小遣いをもっておばちゃんの家に…

ラブリー

小学生の頃、歌手志望だった私は友達と歌を作る。頭に浮かぶまま言葉をノートに書き、才能にまかせて歌うのだ。 タイトル「ラブリー」 "ラブリー"の意味はわかっていない。いきなりサビから入る、というかサビしかないこの歌はタイトルに似合わず音符に全て…

挟まれがちな人々

小さい頃、幼馴染が自動ドアに挟まれた。スーパーに入ろうとして顔だけきれいに挟まれたらしい。 「ィヤー!!」 彼女の泣き声が店内に響く、しかし両親はまだ車から降りたところ幼馴染の悲劇に気づいていない。店員さんがこじ開けてくれるまで顔を挟まれた…

宿題こけし

夏休みの宿題がこけしだった。 小学4年くらいだったろうか・・小刀な彫刻刀の使用が許可された年頃だったと記憶している。今思えば小学生に伝統工芸品であるこけしを作れという、小学校はなんとも重責を課してくれたものだと思うが 当時の私は素直に張り切…

スネ夫と私 3

中学3年になって私はサエやアキといるより、別のグループの友達といる方が安らぎを感じるようになった。お腹を抱えて笑うことは少ないけれど冗談めかして言った言葉にいちいち (あれ?それって嫌味?気のせい?) と疑心暗鬼になる必要がなかったからだ。 …

スネ夫と私 2

中学に上がって友達関係にも変化がでた。 アキは別のクラス、私とサエは一緒だった。みんなそれぞれ友達ができた。特にサエは男子生徒にもひるまない態度や、誰彼構わずツッコミをいれておもしろい人にしてしまう才能があったので、あっという間にクラスの中…

スネ夫と私 1

小学生高学年になると、私はサエとアキと遊ぶことが多くなった。 サエは明るくおもしろい、口が悪く怒りっぽいところがあるけれど(男子と平手で殴り合いし出した時は本気でビビった)大概笑いに変えてしまう人ゆえ男女とわず友達が多かった。 アキは真面目…

女子会がおっくうで死にたい 4

続き 友達の言葉で気づかされたことがもう1つある。 それは花火大会、友達は家族で行ったのだが、前にいたカップルの女の子がずっと携帯を掲げたまま、花火の動画を撮っていたというのだ。それを見た旦那さんは「ああいう人おれは嫌」と言ったそう。 私もそ…

女子会がおっくうで死にたい 3

続き わかった。 みんなこれといって話すネタはないのだけれど、人の話を聞いてるうちに記憶が刺激されて「そういえば」としゃべりだす。だけど思いつきで話しているから特に着地点もなく終了。で、私が話し出すとまた記憶が刺激され・・この繰り返しなのだ…

女子会がおっくうで死にたい 2

続き 友達到着。 メンバーは友達2人とその息子と私の計4人。小学生の息子くんはゲームを持参して暇つぶし対策はばっちりのようだ。部屋に通し適当に座ってもらう。 「暑いねぇ」 「暑いねぇ」 「ねー・・」 「・・・・・」 (終わり?!) さっそく自分の出…

女子会がおっくうで死にたい 1

この前「あの時のあなたの言葉が気になってモヤモヤしている」 と友達に生まれて初めてともいえる自己主張をした。 その手前、友達を家に招待しなければならない雰囲気になっている。日に日にプレッシャーがのしかかる。 (でもそんなの私が勝手に思っている…

男女がぶつかって気絶するとどうなるか

小学生の頃、活発だった私は運動会の準備に奔走していた。放課後、教室での作業が一段落つくと先生が万国旗が入っている箱が体育館にあるはずだと言った。私は同じ班の子と二人、探しに行くことにする。 とにかく元気がありあまっていた私は遅れをとる班の子…

ぶちかまし幼稚園

少し前、友達の家に行った。 話していると突然外から荘厳な音楽が響いてきた。 ターターター・・タラー!! タラーの後ドンガンドンガンと太鼓や打楽器の乱打が続く。 何事かと辺りを見回すと音が止んだ。友達も気にする素振りがないので普通に話し続ける。…

ハローマイフレンド 2

続き 「かなしくて~かなしくて~」 当時ドラマの主題歌にもなっていたユーミンの曲だった。つられて大声で歌う。こんなとこまで来て真っ暗闇の中床に転がり歌っている。バカバカしくて笑いがとまらなくなった。 歌いながら腹を抱えていると誰かが扉を叩く。…

ハローマイフレンド 1

高校の頃、私は1人旅に憧れており密かに実行に移そうと計画していた。 それを幼馴染に何気なく話したところ、彼女はその計画をすっかり気に入ってしまい 「一緒に行く」 と言い出す。幼馴染の両親は大らかな人で大抵のことは許してくれたが、女の子の二人旅…

京男おいでやす 3

続き その後、ホテルに送ろうとするが小沢さんは何だかんだ言って帰ろうとしない。どうしても私達と一緒に友達のアパートに泊まりたいようであった。 「おやすみなさ~い」 躊躇なくホテル前で降ろして帰る。 翌日友達と一緒に迎えに行った。 「ホテルどうで…

京男おいでやす 2

続き 田舎の人間には終電を気にするという概念がない。 毛細血管のように電車やバスがそこら中走っている都会とは違って、田舎は車社会だ。飲みに行くなら誰かが飲むのを諦めて運転手役を引き受けるか、運転代行を頼むだけである。 というわけで電車がなくな…

京男おいでやす 1

以前ネットとリアルは別物にしたいと書いたが、1度だけその禁忌を犯したことがある。 ネット上の知り合いと直接会ったのだ。 相手はブログでよくコメントをくれる方だった。日々の出来事を語るうちコメント欄には常連さんと呼べる方々が集まるようになって…

E.T体験(※マネしないでね)

映画「E.T」言わずと知れた名作中の名作だ。 ご存じない方のために簡単に内容を説明すると、孤独な少年が地球外生命体と遭遇。友達になり家にかくまうが、大人達の魔の手が忍び寄る。少年は家族や友達と協力してE.Tをオウチに帰してあげようと奮闘するのだが…

あとの祭り

小さい頃、夏休みはばあちゃんの家に滞在するのが常だった。 毎日のようにプールに通い、畑でとったトウモロコシを食べばあちゃんが干してくれたふっかふかの布団で寝る。絵に描いたような夏休みを満喫していた。 その日は夏休み最大のイベント夏祭りの日だ…

どんだけ合コン 3

説教くさいメールを送ってしまった。もう返事は来ないかもしれない。しかしこれで小池さんも1つ学んだことだろう。 (あ~いいことをした) とベットに入り自己満足に浸る私。 数時間後、彼への思いで頭がパンクしそうになるとも知らずに・・ 携帯が鳴る。…

どんだけ合コン 2

カラオケ店に着くとまた小池さんを挟んで座らされた。 (私たちは貢物じゃねーぞ) いいかげん女性陣は、テレビでよく見る”若手芸人の飲み会”のような先輩への服従姿勢にあきあきしていた。 先輩後輩の関係上やらざる得ないのかもしれないが、せめてこちらに…

どんだけ合コン 1

結婚前の話。 同級生が結婚することになって、招待された。 式の前に新郎側の友人と新婦側の友人で顔合わせみたいな飲み会をしたいので来て欲しいと言われる。久々に男性を交えた飲み会に参加することになり、緊張しながらもそれなりにおしゃれして出かけた…

軽トラの王子様 2

続き ・・気持ち悪い。 (こんなに急いで食べたのは給食に春巻きが出て、掃除の時間まで一人春巻きと対峙させられた時以来だわ) お見合い相手はさっさと食べ終わりストップウォッチで時間を計るがごとく、私が食べるのと時計とを交互にみている。 (だからそん…

軽トラの王子様 1

「それじゃこの辺で、あとはカノちゃんよろしくね」 そう言い残すと知り合いのおじさんは去って行った。 「行っちゃいましたね・・はははっ」 「ははは・・」 気まずい、エレベーターを降りる際他の人に先を譲ったにもかかわらず間違えて「閉」を押してしま…

鮮烈な高校デビュー

ルーズソックスを穿いた山下達郎を想像してみて欲しい。 女子高生時代の私がそれだ。 夢の高校デビューを狙って自分で染めた髪はまだらな茶色。ただただ伸ばした髪はくせ毛で毛先に行くほど膨れ上がっている。 どうにか憧れのサラサラストレートヘアーにしよ…

テレビデビューした日

コンビニで買い物してたら友達からメールがきて 「は?!」 と声を上げてしまった。私がテレビに映っているという。夕方のニュースだったらしいが、肉らしきものを貪り食う私の顔が大写しになったというのだ。内容を聞いて愕然とする。 あの時か その場に膝…

おもしろい話 4

続き 彼がトイレにたったすきに友達にメールする。 「・・帰りたい(T_T)」 「ガンバレ!」と一言、返事がきた。 (泣きそうだわ) 30を過ぎ、親や親戚から彼氏は?結婚は?と言われ続け、押し切られる形でお見合いに手を出してしまった。お見合い相手の彼…

おもしろい話 3

続き (まぁよくて車中泊だけれど。・・なんでどうして初対面の人と車の中で二人きり夜を明かさなければならないの?!) 景色同様、頭がホワイトアウトしそうな私。お見合い相手もこのままではまずいと判断したのか車を止め、どこかに電話をし始めた。 「い…

おもしろい話 2

続き ・・・・帰っちゃおうか 邪心が芽生え始めた頃、低いエンジン音とともに颯爽と現れる1台の車。 「お待たせしました、どうぞ」 お金持ちとは聞いていたけれど、予想を上回るお金持ち。私でも知っている外国の高級車が目の前にあった。(これはあれかな…

おもしろい話 1

30代になった頃初めてお見合いをした話。 お見合い。 それはドラマの中の出来事で、振り袖をきた美人とお金持ちだけどさえないマザコン男が、ホテルのラウンジや料亭の一室で向かい合い、鋭角に切った竹に水を注ぐ装置がカコンカコン鳴り響くなか 「ご趣味…

私が派遣を辞めた理由 3

いつの間にか「私はダメ人間だから」「こんなこと言われたよ。だって私はできない人だから」が口癖になっていた。 夜眠れなくなり、寝ても過呼吸で目を覚ますことが多くなった。「心療内科で薬もらいながらやっている人もいる」と聞かされたが、自分はそうな…

私が派遣を辞めた理由 2

資格試験には無事受かった。 直前に1万3千円で対策講座まであったが、それよりも随分簡単な内容で肩透かしをくらった気分だった。とにかく一安心。仏壇に資格者証をそなえ父に合格を報告した。 仕事はある程度の作業は覚えることができたが、それ以上はな…

私が派遣を辞めた理由 1

派遣社員として勤めていたことがある。 医療事務に憧れていたので系列の学校で資格を取得し、そのまま派遣会社に仕事を紹介してもらうことにした。資格試験の数週間前、学校の事務室(派遣会社のオフィスも兼ねていた)に呼ばれ近所で派遣の募集があるのだが…

河童

河(かわ)の童(わらし)と書いて「かっぱ」と読む。 私は河童を見た。 大きな川へ犬達を連れて散歩に行ったときのことだった。夏になると水浴びを兼ねて遠くの川に足を延ばす。水は小さな滝を作って涼し気に白波をたてていた。 犬達が、夏の日差しを吸収し…

病院で親子三代

昔、皮膚科でいつも薬もらうだけであれだからたまには質問してみようと 「アトピーとあせもってどう違うんですか?」 と聞いてみた。流れ作業のようにカルテに書き込んでいた医者は 「は?」 ポカンとしている。 「これはあせもですかアトピーですか?」 と…

アクロバティック大家さん

以前住んでいたアパートは2階だった。築10年以上を過ぎていたが、手入れが行き届いていて入居する前、中を見せてもらった時も古い印象はまったく感じなかった。 しかし、住んでみるとちょいちょい不具合がでてくる。 引っ越しが完了して3日目。 トイレの…