だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

アニサキスハル11 ープロフェッショナルー

兄が家を建てるらしい 母も自分もいい年だし いまのうちスーパーや病院に通いやすい市街地に引っ越そうというのだ 「(兄が)結婚した時のために子供部屋も作るよ」 母は喜んでいたが 私は兄の本当の狙いに気づいていた 犬御殿 居間と廊下を仕切る扉には 犬ド…

アニサキスハル10 ー熟年夫婦ー

「ハル!ハルケン!ハルキチ!」 兄がハルに変なあだ名をつけはじめた (・・カップルにありがちなことだな) 「ハリポタ!ハバネロ!ハイネセン!ハリスヒルトン!モンハン!」 両手を広げ呼びかける中年男と 少し離れた所で立ち尽くす犬 なかなかシュール…

アニサキスハル9 ープライドー

父が急逝して数ヶ月後 今度はヒメちゃんが亡くなった 「ヒメちゃん、お父さんにくっついてっちゃったんだね」 母が言う。 ここ数年、ヒメちゃんは父の相棒として 毎朝2キロ程ウォーキングに付き合っていた。 朝日の中、黙々と歩く二人の姿が目に浮かぶ 「お…

アニサキスハル8 ードロボーヒゲー

父が亡くなった 急なことだったため頭が回らず 何をどうしていいかわからない。 「大変だったな、お父さん戻るなら布団用意しないと」 事情をきいたおじさんが駆けつけてくれた。 私は押入れを開け、布団をひっぱり出す。 そこにワクワク顔のハルがやってき…

アニサキスハル7 ―代替品―

兄の溺愛教育の賜物か ハルは甘えん坊の名をほしいままにした。 しばらく姿が見えないなと思うと ネットサーフィンする兄の膝で寝ている 兄が出かけている時は 母や私を代替品として活用した。 人で充電するアイボのようだ。 代替品といえば 「どうれ、ビー…

アニサキスハル6 ―濡れネズミ―

兄の提案で犬達を川に連れて行く。 山の中の清流なのに足場はコンクリートで整えられていて、犬を遊ばせるにはうってつけの場所だ。 蝉がうるさいくらいに鳴いている。 おしとやかな見た目とは裏腹に、実は泳ぎが得意なヒメちゃん。つくなり川に飛び込んでプ…

アニサキスハル5 ―空気を読まない空気―

ハルはすくすく成長した。 丸い顔に低い鼻、短い尻尾をクイッと動かして喜びを表すしぐさや 時折、笑いすぎた人のように「ゴッ」と鼻を鳴らすくせも愛嬌があってかわいらしい。 ただ気になったのが オナラの頻度だ。 毛の長さの違いなのか、高貴な出のせいか…

アニサキスハル4 ―テリア気質―

ハルを迎え数週間。ヒメちゃんの嫉妬はエスカレート 兄をめぐる女の戦いは熾烈を極める かに思われたが・・ 新人の徹底した低姿勢により、収束。 ヒメちゃんがすねることはなくなった。 夜、1人遊びが好きなヒメちゃんはぬいぐるみ相手にマウンティングをす…

アニサキスハル3 ―キャバクラの人間模様―

ヒメちゃんは、我が家で初めて迎えた血統書付きのワンコだ。 父の知り合いがオスとメスを飼っていて、子犬が産まれたからと1匹分けてくれたのだ。 家では野良育ちの流れ者や引き取り手のない雑種犬しか飼った経験がなかったが、それだけ犬の扱いには慣れて…

アニサキスハル2 ―あからさまに嫌そう―

兄と犬との出会いは突然だった。 家族でドライブしてた際、たまたまわんわんフェスなる看板を見つけて寄ってみることにしたのだ。 「色んな種類のワンコが集まってるんだって」 「ボステリいるかもな」 兄はジョジョの奇妙な冒険を読んで以来、ボストンテリ…

アニサキスハル1 ―ちょうどいい季節―

兄は犬が好きだ。 昔っから動物がたえなかった家なので自然といえば自然なのだが、いい年して浮いた話の1つもないせいか兄の犬熱だけが年々高まっているように思う。 休日の昼間 ふと見ると膝に犬を乗せ、世界の犬図鑑をめくっている。 車の助手席にはワン…

兄のパンティー

兄は子供うけがいい。 そしておばさまうけもいい。 神経質で外面だけ良いのが 清潔感があり優しいと解釈され 好青年に映るのだろう 犬好きのハンニバル (人肉を食わないだけで思考回路は一緒) と思っている私には 私を選ばず兄に近づく人の気がしれない の…

兄の願望

録画したプロジェクトランウェイを見ていたら インターフォンが鳴って、私は何とはなしに出て行った。 玄関を開けると 宅配便の爽やかお兄さん 大きな箱を抱えている 「あっ、どもー」 ハンコを取り出す手が震えた。 何故なら宅配便のお兄さんが抱えていたの…

子供はワルが好き

兄は子供に人気がある。 親戚の子たちが家にくると真っ先に兄の元へ駆けていく。 金だと思う。 お年玉をエサに子供達をたぶらかしているのだ。 健全な心の持ち主である私(小5のお年玉で対話可能距離7メートルの無線機を購入)は経験上、子供に大金を預けても…

File No.6 最低人間s

「かわいい人」というくくりで今まで出会ったおもしろい人・ちょっと変な人やイラっとする人たちを紹介している。兄は決してかわいくないが、視点を変えることで幼い頃のトラウマ思い出がプラスに転化できるのではないかという思いからこれを書いている。 「…

消えたパッション

クリスマスまで1ヶ月をきった。テレビからはクリスマスソング、気の早い人の家の玄関にはもうリースが飾ってある。恋人たちの季節、夫も彼氏も好きな人すらいない私わびしいかと問われれば・・ そうでもない。 悲しくもないし寂しくもない。ただ、あたたかな…

あれの大群

ターミネーター観ていたら設定が2018年だった。 母「えっいま何年?!」 と聞いてくるので教えたら「もうすぐじゃん」と慌てる。 私「まっ核戦争後の話だからね」 兄「人工知能はこえーよ」 私「ホーキング博士もそんなようなこと言ってたらしいよ」 兄「人…

兄のう〇こ

小さい頃、私と兄はよく結婚式に呼ばれた。 親戚に子供が少なかったため二人そろって新郎新婦に花束を渡す役割を担当させられたのだ。ケーキも食べられるし貯金箱などちょっとした報酬ももらえるので普段いがみ合っている私たちもその日ばかりは一時休戦、仲…

ポケモンにハマりたい

先日ちらとポケモンの話をしたが 私のポケモンは”お付き合いポケモン”だ。 ポケモンGoが流行っていると知った時、ポケモン世代でもない私は特にそそられはしなかった。もちろん興味を持ちたいとは思った、ゲームを進めるにあたり歩き回らなければならないか…

あとの祭り

小さい頃、夏休みはばあちゃんの家に滞在するのが常だった。 毎日のようにプールに通い、畑でとったトウモロコシを食べばあちゃんが干してくれたふっかふかの布団で寝る。絵に描いたような夏休みを満喫していた。 その日は夏休み最大のイベント夏祭りの日だ…

病院で親子三代

昔、皮膚科でいつも薬もらうだけであれだからたまには質問してみようと 「アトピーとあせもってどう違うんですか?」 と聞いてみた。流れ作業のようにカルテに書き込んでいた医者は 「は?」 ポカンとしている。 「これはあせもですかアトピーですか?」 と…

兄妹の理想と現実

「兄」「妹」漫画やアニメの世界では、何か背徳的で甘美な響きを持って使用されがちだが、現実はそんなんじゃないよってことを今日は話す。 とかく”兄”という生き物は、先に生まれた・妹より力が強い、ということだけで勘違いしてしまう生き物らしい。我が家…

バラが咲いた

恋愛に積極的でない男性のことを総じて”草食系男子”と呼ぶことが定着した昨今。私は思う、園芸男子というジャンルがあるとすればそれは兄だ。兄の趣味は庭いじり、暇さえあれば狭い庭を芝刈り機を押して行ったり来たりしている。血統書付きの割りに動きが雑…

アニソン、それは兄の歌

// 部屋でネットをしていたら、隣の部屋から兄が出てきて歌いながら階段をおりてった「つ、つ、つ、つ、つまんねぇ(つまんねぇ)♪」自分でコーラスいれてんじゃないよ!と心の中でツッコミながら、何かひっかかるものを感じる。兄が歌っていた曲に聞き覚え…