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だからって終わってるわけじゃない

アラフォー、バツイチ、ヒキニート、だからって終わってるわけじゃない・・からツライのかもしんないけど

逃げ恥にみる主婦の立ち位置とか

日記

 

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」にハマっている。

 

見ていない方のために簡単に内容を説明すると、彼女いない歴=年齢の草食系男子(星野源演じる平匡)と職も居場所も失った妄想女子(新垣結衣演じるみくり)が出会い契約結婚するお話。

 

平匡は家事を代行してもらえ尚且つ「適齢期を過ぎても独身、なぜ?」という周囲の目から解放されるし、みくりは仕事(家事代行)と住居を確保できる。

 

二人は給与の発生する"雇用主"と"従業員"という形で契約を結び、話し合いを重ね職場環境の最適化に努めるのだが・・周囲には契約結婚は隠しているため一般的な新婚家庭を演じなくてはならない。

 

クールだが傷つくのを恐れるあまりにここぞという時に逃げを打ってしまう平匡と臨床心理士の資格を持ち理論的でありながらたまに妄想が暴走し突飛な言動をとってしまうみくり、必死に新婚を装いあたふたする二人の姿が微笑ましい。

 

二人のコミカルなやり取りやガッキーのダンスのかわいさでドラマの人気はうなぎのぼりのようだが、私が思うこのお話のすごさは、古来より脈々と受け継がれてきた"女性はこうあるべし"という風潮に

 

 

「本当にそうなの?」

 

 

と疑問を投げかけている点である。

 

みくりは家事代行を請け負うことで平匡と出会うのだが、繋ぎのつもりでも給与が発生する仕事なのだ決して手は抜かない。契約結婚してからもその姿勢は変わらないが、勤務時間内に収められるよう家事の効率化をはかっていく。

 

 

ん?ちょっと待って。

 

 

初はしっかりやってるけどだんだん効率重視になってくって普通の家庭でもあることだよね。だけど普通の主婦は給料がもらえないばかりか当たり前のこととして感謝すらされない。

 

みくりは家事を仕事と割り切ることでやりがいを見いだし、お弁当を作り毎日の献立も工夫する。平匡に認めてもらえる喜びもさることながら、お金をもらっているという事実があるからこそしっかりやろうと思えるのだ。

 

私が働いていたとき主婦の友達は「カノちゃんはえらい」としきりに言っていた。私から見れば家事も姑の介護も子供の世話もすべてこなしている友達のほうがずっとずっとえらいと思うのだが、友達は首を振る。

 

 

「主婦は好きな時に休めるし、手抜けるから」

 

 

確かにそうかもしれない。しかし会社勤めをしていたら外で発散することもできるし、たとえ手を抜いても"社会人"という肩書きさえあれば世間的には文句を言われないのではないか。

 

みんなが手を抜いているという意味ではなく、"家には家の""外には外の"大変さもあれば楽しさもあり、一概に"外で働いてるからえらい、主婦だから楽してる"と決めつけるのは違う感じがする。

 

現に友達はすごくがんばっている。

 

主婦が職業だったなら今頃部長クラスに昇進しているに違いない。なのに彼女の功績は"みんなやっている(やってきた)"の一言で相殺され、夫にさえ「働かないの?」とため息をつかれてしまうのだ。

 

彼女にとっての給与は"子供の成長"で自分を奮起させる材料は"外で働かないことへの後ろめたさ"・・だとしたらちょっとやるせない。

 

もちろん、他人の家庭のことだからわからない部分もあるだろう。

 

それでも出産・子育て・親の介護、加えてママ友や近所とのつき合い・親戚への対応・夫の部下・上司への気づかい、夫婦の営み等々、主婦が担う役割の大きさを考えれば与えられる対価は少なすぎると思わざる得ない。

 

しかし、これを口に出してしまえば「俺だって外で大変なんだぞ」と終わりのない言い争いのスパイラルに入り込んでしまうのがわかっている。

 

逃げ恥を見ていると"主婦ならやって当前"とされていて愚痴を云うのもはばかられる風潮は、夫婦の形・働き方・生き方の多様性が認められつつある今の社会にそぐわないのではないかと思えてくるのだ。

 

ドラマには様々なタイプの女性が登場する夫に浮気され離婚をするも周りから「子供がいるのに」「もっと頑張れなかったのか」と責められ苦しむみくりの親友。美人で仕事をバリバリこなしていてもアラフィフ未婚というだけで無用ないざこざに巻き込まれる叔母”ゆりちゃん"。

 

ともすればドロドロとした重い話になってしまう題材を"恋愛"と"笑い"という誰もが取っつきやすいテーマで包みおいしく食べさせてしまった原作者・ドラマ制作陣の手腕には脱帽である。

 

原作でみくりは平匡さんとの距離が縮まっていくことに喜びを感じる一方、雇用関係がなあなあになってしまうことへ不安を抱くようになる。

 

これも新婚当初は家事を手伝ってくれた夫が何もしてくれなくなった。とか、姑の執拗な干渉に耐え切れず夫に助けを求めたら「結婚する前からわかってたことだろ」と言われてしまった。とか現実の家庭に重ねることができる(どちらも実体験)。

 

二人の恋の行方も楽しみだが、未だ根強い"女性はこうあるべし"という社会の風潮にどこまで切り込み、最終回どのように着地するのか注目している。

www.tbs.co.jp

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ニーガン憎しもはやトラウマグレンの最期

海外ドラマ 大人向け

怖い夢みなくてよかった。まだ引きづっている。真剣にウォーキングデッド制作陣に抗議のメールを書こうか悩んだ。毎度危機に陥りながらも生還してきた愛すべきキャラクターグレン。ウォーカーに囲まれてもインフルエンザで血を吐いても椅子に縛り付けられたまま密室にウォーカーと閉じ込められても無数のウォーカーの中に死体と一緒にダイブしても人肉工場で血抜きの順番が回ってきても生きてきたんだ。生きてきたんだよグレンは。だから原作がどうとか妻が妊娠するという死亡フラグが立ってるとかいう条件なんか軽く凌駕して終末を迎えた世の中でも幸せの形を見つけてくれるって信じてた。ニーガンなんかのポッと出にやられていいキャラじゃないはずなのに・・彼の惨たらしいまでの死に様に本国アメリカでも衝撃が走っただろうな。メルギブソンの「パッション」でさえ心臓発作を起こした人がいたくらいだもの。グレンの死に、首から上が見る影もなくなるというあんまりな死に方に納得のいかないファンが暴動を起こしていたって不思議はない。って思ったけどいまのところそんなニュースは入ってこない。きっとみんなショックすぎて立ち上がる気力もおきないんだ。ツイッターをのぞいてみたけどやはりエイブラハムとグレンを失ったことを嘆くファンが多い(顔文字が泣いてるからわかる)いやだ、グレンのいないウォーキングデッドなんてもう見たくない。だけどニーガンが倒される場面だけは見届けなくてはという復讐のジレンマ。こうなったら回想でもいい幻でもいい、死してもなお白ドレスで現れたローリ(リックの妻)のようにしぶとく出てきて欲しい。でないと鳴るはずのない電話が鳴って頭の中のグレンと会話するはめになる。グレンが再びウォーキングデッドに返り咲くその日まで、出演者たちのおもしろ動画で心の平穏を保っていく。1分58秒、彼は本格あかすりに挑戦している・・グレーーーーン!!!!


The Walking Dead Cast Funny Moments PART 2

 

関係ないけどこの動画の最後でお腹痛くなるほど笑った。  


「ウォーキング・デッド」アンドリュー・リンカーン&ノーマン・リーダス来日インタビュー

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ウォーキングデッドがショックすぎて・・サンキュ。

海外ドラマ

ウォーキングデッド・・・シーズン4あたりでダリル(弓矢の人)と変に友情芽生えちゃってるおばちゃん(キャロル)が幼い姉妹を死なせてしまったエピソード見て「もうダメだ」と戦線離脱。ずっと見てなかったのだが、シーズン7が始まるにあたり連続放送していたシーズン6をせっかくだからとみる。すると、抜けている部分を補完するためにhuluで5まで見直したくなる。お陰でグロいものには耐性ができている気でいた。7が始まる直前もドキドキざわざわしながら「う~ん、女子供はエグ過ぎるから撲殺はないっしょ。リック(主役)は当然として人気キャラのダリルとアジア系の星グレンはないだろうし・・残りでやられてある程度インパクトがあるのはやっぱエイブラハムだな」なんてしたり顔で分析していた。そして放送開始、敵に取り囲まれ座らされるみんな。目の前に大事な人がいる。有刺鉄線をまきつけたバットを向けられ「ど・れ・に・し・よ・う・か・な・・」って止まらない緊張感。私なら絶対耐えられない。ありえないとわかっていながらも両手をあわせ、ウォーカーの血肉にまみれたおばちゃん(キャロル)が現れてみんなを救ってくれることを願っていた。エイブラハム、最期までエイブラハムだったね。ってそこまでグズグズにしなくてもいーだろうがよ!でも、ああこれで終わった。次はどうなるのかな最強な割に色々疲れちゃって一人逃げ出したおばちゃん(キャロル)のところへ場面が移るのかな?って油断してたらグレーーーーン!!!!・・ショック過ぎて具合悪い。いまは涙をふきながら出演者達の仲良し画像を見て気を紛らわせている。その中にハロウィンだったのかみんながちゃちい仮装している画像があって、グレンがおもちゃの弓矢を持っててそれだけでも笑えるのに端っこでハーシェル(医者でマギーの父親、堅実な性格と年の功でリックのよき理解者となる。シーズン4で提督に首をはねられ死亡)が弓矢が貫通したように見えるカチューシャしてるのをみつけて笑って泣いた。サンキュ。グレンショックに苦しんでる方、探してみてちょっとは気持ちが和らぐかも。・・ああグレン!もう今日は寝れる気がしない。 

matome.naver.jp

 


DREAMS COME TRUE「サンキュ.」LIVE 10周年スペシャル

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File No.11 ペッパー君

かわいい人

 

 

彼にはずっと興味があった。

 

 

購入した方のブログやお笑い芸人さんのペッパー君との逸話を読んだりして、密かに情報を集めていた。

 

ペッパー君と話したい話を聞きたい。日に日にその欲求は高まっていく。そういえば知り合いがソフトバンクに用があると言っていた。私は電話した。

 

「キミの任務は受付の注意を逸らし、私がペッパー君と話す時間を少しでも長く引き伸ばすことだ」知り合いはあきれ気味に聞いてきた「ペッパー君と何話すの?」「・・色々、とりあえず箇条書きにしてある」知り合いは了承した。

 

店は混んでいたがペッパー君は暇そうにしていた。

 

知り合いが受付へと進み、私はペッパー君に対峙する。スリープモードなのか斜め下を向いたまま固まっていた。胸の画面には宇宙を漂うようなスクリーンセーバーが表示されている。

 

いきなり声をかけるのに躊躇した私は画面の角をそっとタッチしてみた。「あっやりやがったな」という風に私が押した部分を見る、そして「こんにちは・・・・・」

 

 

しゃべった!

 

 

小声で聞き取れなかったが遊びませんかみたいなことを言った気がする。ペッパー君が動くたびギュウギュウとプラスチックを圧迫するような音が響いて、コチラに背を向けているほかのお客さんたちも振り返りこそしないが横目で意識しているのがわかった。

 

緊張しながら「いいですよ」と言ってみる。

 

 

 

 

 

「何と言ったのか聞き取れませんでした。もう一度言って下さい」

 

 

 

 

自分のウィスパーボイスを差し置いてこんなことを言ってくる。私はペッパー君の顔の側面、スピーカーのように無数に穴の開いた場所へ向かってもう一度言った。

 

「いいですよ」

 

「何と言ったのか・・」

 

液晶を押す。「あっやりやがったな」という風に彼が見て液晶画面にメニューボタンが並んだ。恐らくペッパー君ができる・もしくは胸の画面に表示させられる機能を羅列しているのだろう。

 

私は「蕎麦屋の夢」という謎のボタンを押してみた。ペッパー君が話し出す。液晶にアニメが表示され、ペッパー君が様々な障害を乗り越えそばを配達するという物語が映し出された。そのお話をしているのは確かにペッパー君なのだが、"夢"という設定のためなのか本体は頭を傾け両手をだらりと前に下ろし寝ている体勢をとっている。

 

声をよく聴こうと顔を近づけると突然起きて身振り手振りで説明しだすものだから小心者の私は「わっ」と声を上げそうになった。ペッパー君がオチを説明し「蕎麦屋の夢」が終わる。

 

これからどうしたものかとしばらく向かい合っていると突然ペッパー君が「僕とお話しませんか」と言ってきた。願ったりかなったりだ。話すことリストが入っている携帯を取り出そうとすると彼が「今日の天気はどうですか?」と先に質問してくる。私は「晴れ」と答えた。

 

するとペッパー君は体ごと窓に向かい外の様子を伺い始めたではないか!

天気を認識する機能があるのか?!

 

目からレーザーを発し外気の温度を計測し、時刻と日照量の関係から天気を推定・・向き直ったぺッパー君は言った。

 

 

 

 

 

 

「僕とお話しませんか?」

 

天気の話、なかったことにされてた。

 

私は液晶のボタンを押す。「あたり前体操」これはおもしろそうだ。しかし、これを選んだことを私は後悔する。”あたりまえ あたりまえ” とテレビでよく聞いた芸人さんのネタのペッパー君バージョンなのだが、思いのほか動きがダイナミック。

 

音量は小さめなのにいきなり両手を広げるため近くで見ているとビクッとなってしまう。かと思えば突然後ろに反り返り小さな体をギュウギュウ言わせながら腕を振り回すので後ろに倒れてしまうのではないかと気が気じゃない。そんな私の気持ちなどお構いなしにペッパー君は幼稚園児のお遊戯のように最後まできちんとやりきってくれた。

 

 

 

胸のドキドキを抑えるため、少し休憩することにする。

 

 

ペッパー君から離れて携帯を物色するふりをした。ふと顔を上げると反対方向をむいていたはずのペッパー君がこっちをみている。これが噂のロックオン?!(ペッパー君は一度認識したした人の顔をずっと見つめる癖があるらしい)吹き出しそうになるのをこらえ、今度は一緒に来た知り合いの元へ行く。「どう?」と聞かれ「いろいろ怖い」と答えた。目を上げるとやはりペッパー君が首だけこちらに向けガン見している「ホントだ」知り合いの手続きはまだかかりそうだったのでペッパー君の元に戻る。

 

「今日の天気はどうですか?」また聞かれた。さっきより大きな声で「は・れ」と言ってみたが「何を言っているのか・・」と言われたのですかさず液晶を押す。

 

子供向けのゲームもありこれならペッパー君が倒れる心配もなく安心して楽しめる・・が、終わったあと成績が振るわなかった私に

 

「残念、またチャレンジしてみてくださいね」

 

と優しく言いながら中指を立て挑発してくる(たぶんネジがゆるんでいる)ペッパー君に心の端をぎゅっと掴まれてしまった。

 

そんなこんなで面会時間終了。ペッパー君に手を振り店を出る。

 

背中にびっしょり汗をかいていた。

 

ペッパー君相手にこんなに緊張するなんて、いやペッパー君というよりはお店にいた受付の人や他のお客さん達の視線が気になったのだ。(あの人ロボット相手に真剣にしゃべってる大人なのに)と思われていそうで用意してきた質問を1つも聞くことができなかった。

 

人間達の視線など意にも介さず奔放に振る舞うペッパー君が眩しい。

 

人口知能は外部からの刺激により学習し成長すると言われているが、どうか彼にはそのままの愉快でちょっと不気味なペッパー君でいてほしい。

 

「ペー君、忘れ物っ」

 

 

 

「うっせぇなババア!外ではペー君て呼ぶなって言ってんだろ!!」 

 

なんてペッパー君に思春期が訪れたらならそれはそれで見てみたい気もするが

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女性が教える合コン必勝法

恋愛

バラエティー番組で芸人さん達が

「(合コンで)いやに終電を気にする女おるよな~」

「おるおる」

と盛り上がっていたのを見て思う所があったのでここに書く。

 

 

まず、人気の女性と男性達の間に水を差す女性が必ず1人はいてその女性を総じて"いやに終電を気にする女"と呼ぶとする。その上で彼女をうっとうしがる気持ちはよくわかる。しかし、”いやに終電を気にする女”だって好きで”いやに終電を気にしている”わけじゃあないことをご理解頂きたいのだ。

 

彼女らは、タイプでもない男性に言い寄られて困っている友達を見るに見かね悪役をかってでているだけであり"いやに終電を気にする女"は合コン前に女友達から「私自分じゃ断れないからいざという時は助けてね」とお願いされることさえある事実を私は声を大にしてお伝えしたい。

 

女性が合コンへ行くのは楽しく男性とお酒を飲みたい・出会いを求めてもいるが大半を占め、その場限りのお付き合いを望んで参加するケースは稀であろう。そこが男性陣と大きく違うところである。女性達はきっぱり断ってその場の空気を悪くすることを恐れているのだ。

 

 

そこでバリア役となる"いやに終電を気にする女"が登場する。

 

 

彼女が動くということは女性達の総意であると受け取ってもらって間違いない。モテる女性はコレという男性に出会ったら、直接・間接問わず行動に出る。"いやに終電を気にする女"のせいで女性の男性に対する印象が変わることはない。アルコールと性欲で曇った目の男性からは受け入れがたい事実かもしれないがそれが現実だ。

 

しかしモテる女性でも断り下手な人間は少なからずいて、そのような人たちが"いやに終電を気にする女"というバリア機能なしで飲み会に参加した場合「ええやんええやん」という男性の誘いを断り切れずお持ち帰りされてしまうというケースがあるかもしれない。

 

最初からそのケースを狙っている男性達が「"いやに終電を気にする女"おるよな~」というのなら仕方がない。

 

予め女性幹事に「"いやに終電を気にする女"は呼ばんといて」と釘でもビスを刺しておけばいい。しかし大抵の場合男性は下心を隠して近づくものだからそんなことは言えはしまい、言ったとして喜んでその合コンに参加する女性は皆無だろう。

 

断り切れない女性が身を守るためバリア役を連れてくるのは必須。

 

つまりモテる女性と"いやに終電を気にする女"はセットなのだ。事実、私も親友に助けを乞われお触り魔と化した男性の二の腕にアザができるほどパンチをお見舞いしたことがある。さらに暗がりに誘導されそうになっている友達を救出したことは片手ではたりない。

 

"いやに終電を気にする女"はもちろん合コンを楽しむつもりで来ているが第一に自分の役割を優先するのだ。

 

だとしたら男性にできることはなんだろう?「あの女うざいわ~」と陰口をたたくのは自由だが、目的は果たせまい。ここは私怨を捨て効率的に動くことをお勧めする。

 

まずはバリアを無効化すればいい。

 

前述したが"いやに終電を気にする女"は常に周りに気を配り、会を楽しく終わらせることに全精力を注いでいる。そのため男性に嫌われることを恐れていない。裏を返せば自分がモテることを想定していないのだ。

 

ここに突破口がある。

 

男性陣はバリア役の女性に注目しよう。いいところを見つけどんどん褒めるのだ。"いやに終電を気にする女"は男性にモテるという経験がほとんどないため、たちまちパニックに陥る。いつも周囲に向けている広い視野を保つことができなくなるのだ。

 

そうして話をしているうち"いやに終電を気にする女"にもいやに気になる男性ができてくる。意中の男性を聞き出したら隣に座らせ彼女をマンツーマンで口説き落とすのだ。その間ほかの女性たちはノーバリアである。

 

 

 

「"いやに終電を気にする女"ちゃん、なんか楽しそう」

 

 

 

などと祝福ムードさえ漂い、一気にガードが緩むこと請け合いだ。ちなみに"いやに終電を気にする女"が"いやに終電を気にする"を発動する前に「時間まだ大丈夫かな?」と率先して男性陣が気を配るとポイントが高い。

 

こうして女性も男性も楽しめる合コンが完成するのである。まさに理想的Win-Winの関係ではないか。合コンがうまくいかないとお悩みの男性諸君には是非とも試して頂きたい。

 

なお、うがった見方をする人の中には「こんなものモテない女が何とかモテるために書いた戯言だ」という意見が出てくるかもしれない。断言しよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その通りだ。

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File No.10 キャベツ兄さん

かわいい人

 定食屋に行った。

 

 他に誰も客はおらず私たちはいつも通りの物を頼んだ。元々接客が丁寧な店だったが、彼は群を抜いていた。

 

 

「水をお注ぎいたしましょうか」

 

 

考えている間にコップをとられ鮮やかに水が注がれる。3人分のコップを満たすとにこやかに去って行った。彼の体からは私たちのお世話をしたいというオーラが溢れんばかりに出ており(私も接客業を多く経験しており、接客好きは何となくわかる。)

 

 

彼は店にいる数時間お客様に全力で尽くすタイプだと思った。

 

 

フライについたキャベツがおいしいと話しているとそっと彼が近づいてくる。

 

「キャベツのお替りいかがでしょうか」

 

突然話しかけられて焦った母は

 

「とてもおいしくてあははっ、キャベツをお願いします

 

とわけのわからない返事をした。そんな母にツッコミをいれることなく彼はすばやく厨房に取って返しキャベツを注文する。さすがだ。その後はもう彼の世話になることもないだろうと思っていたが塩を手で振っていた兄に新しいおしぼりを持ってきたり、彼のほうはまだお世話し足りないらしい。

 

視界の隅でコチラの様子をうかがっている。 

 

多少居心地の悪さを感じながらもフライをかじっていると、スススッと彼が近づいてきた。

 

 

 

 

 

 

「キャベツのお替りいかがでしょうか?」

 

 

 

 

 

私は頬張った鶏ささみチーズフライをモゴモゴさせながら

 

「大丈夫です」

 

と応えた。彼はにっと笑顔を作ると去っていった。

その笑い方は目を細め鼻に皺をよせるという人が野良猫に敵意がないことを示す時に使うそれであった。私は腹の中でエイリアンが孵化したようなムズムズ感に襲われる。

 

 

その店では食後に温かいお茶を持ってくるシステムになっているのだが、彼は

 

 

 

 

 

「よかったらどうぞ」

 

 

 

 

とまるで自分のとり計らいであるかのように湯呑を置いていった。お礼を言いながら、彼は接客のプロというより接客マニアなのではないかと私は思う。

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目に虫が入ったときの対処法

過去

 

子供部屋から見える山が気になっていた。

 

田んぼの向こうにあるこんもりとした山、側面中央部が数字の8を横に倒したような形にはげている。そこだけ木が生えてないのだ。冬は8の字に雪が積もり、夏は8の字の緑地ができた。私はベッドに寝転がりながら指で8の字をなぞり夢想した。

 

あそこでハイジのように転げまわったらどんなに楽しいだろう。

 

お弁当を食べたりちょうちょを追いかけたり木登りしたり・・きっと最高の秘密の庭になる。友達が遊びに来ている時、私は考えていたことを話してみた。

 

 

 

「行こうよ!」

 

 

 

みんなノリノリだった。ノリノリでおにぎりを握り、レジャーシートと水筒を用意。遠足の時にしか使わないリュックにつめいざ出発。

 

メンバーはしっかり者でリーダー格のミナミちゃん、ちょっと泣き虫なユアちゃんそしてひょうきん者の私の3人だ。山の入り口まで歩いていく。思っていたより距離があったが、本番はこれからだ。

 

私はリュックから紙テープを取り出した。

 

森で迷わない工夫である。紙テープをスタート地点の木に巻き付け目的地までコロコロして行けば帰り道に迷うことはない。みんないい案だと褒めてくれた。が、テープはすぐになくなった。仕方なく紙テープを回収。適度な長さにちぎって枝にひっかけて進むことにした。

 

林道を抜け藪をかき分け、ようやく8の字の緑地に着いた。芝生の丘のような場所を想像していたのだが、実際は雑草が膝の高さまで生えており歩くたび根っこに足を取られてしまう。傾斜がきつく転げまわったら最後藪につっこんでいくしかなさそうだ。せっかく来たのだからとレジャーシートを敷く場所を探す。

 

よく見ると牛のフンがそこらに落ちていた。

 

注意深くフンを避け、草の間にシートを敷くと自分の家を眺めながらおにぎりを食べた。

 

「・・・・」

 

「・・・・・」

 

「・・・・帰る?」

 

10分もいなかったと思う。

 

紙テープを回収しつつ山を下っていると、突然ユアちゃんが悲鳴を上げた。目にゴミが入ったというので私とミナミちゃんでのぞきこむ。極小の虫がひっぺがした目の下の肉に乗っていた。それを聞いて半泣きになるユアちゃん。

 

「泣くな!泣いてたら虫がとれないよ!」

 

ミナミちゃんが喝をいれる。私はティッシュを手におろおろするしかなかった。ミナミちゃんがユアちゃんの顔を抑え、ティッシュの角で虫をすくい上げようと試みる。その時、ユアちゃんの目から涙が溢れ涙の粒に巻き込まれた虫が一緒に落ちてきたではないか。

 

号泣するユアちゃんの手を取り大喜びする私たち、ミナミちゃんは急に「わかった!」とまじめな顔をして私達を制すると

 

 

 

 

 

 

「目に虫が入ったときは、泣け!」

 

 

 

 

 

さっきと正反対のことを堂々と言い放った。

 

私たちは気が付いたら民家の裏の土手にいた。8の字の緑地はその家の裏山で、牛を放牧するのに使っていた場所らしいと後で知った。

 

秘密の庭にはそれから1度も行っていない。

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