だからって終わってるわけじゃない

・・からツライのかもしんないけど

災い転ずる?

不幸1.お腹壊す

不幸2.顔に犬が落ちてくる

不幸3.眼鏡破損

不幸(?)4. 眼鏡屋でクレーマーと間違われる←いまここ

 

 

  

 「ラッキーじゃん。」

 

 

腹痛以来、不幸の連鎖が

止まらないかに思われたが

流れが少し変わってきている

 

眼鏡屋での出来事はとりように

よっては幸運だと

 

チャット相手は言う

 

「タダでメガネ直してもらえたんでしょ?」

 

「そうなんですけど」

 

本当はクレーマー扱いされた

ことより、事態を何となく

理解していたのに指摘しなかった

 

自分の小ズルさ加減への

嫌悪があとをひいているのだが

 

複雑な気持ちを説明できそうになかった。

 なので、ひかえの悩みを繰り出す

 

 

「でも・・次壊れたら修理頼みにくいですし」

 

 

画面の文字は言った

 

「堂々と行けばいいんだよ、向こうが勝手に勘違いしたんだから」

 

開き直り

 

そっかその手があったのか

同じ問題でも人によって取り方は違う

チャット相手の言葉が

簡単に不幸レッテルを貼ろうとしている

私の手をとめてくれた。

 

何度変態に遭遇してもチャットを

やめられないのはこういう利点が

あるからかもしれない。

 

もやもやした気持ちが晴れていく

 

「おっ、時間だそろそろ行かないと」

 

「私ばかり話聞いてもらってすいません、それじゃまた」

 

名残惜しい気もしたが、

仕事の合間だと言っていた

シュウさんの邪魔にならぬ

よう退出ボタンを押すことにした。

 

「連絡先、交換しない?」

 

マウスを持った手がとまる。

 

チャットをしてまだ数分

 

私の愚痴以外はほとんど

しゃべっていない。何故?

という気持ちもあったが、

真面目に相談にのってくれる

チャット相手というのは

 

”馬に乗った人に注意という標識”ぐらい珍しい。(北海道でみた)f:id:kano8:20190108201206j:plain

 

 

 

「ラインやってる?」

 

「やってないです」

 

「じゃあスカイプは?」

 

スカイプも、すいません」

 

なんだか拒絶してるみたいだが

やってないものはしょうがない。

彼のためにわざわざダウンロード

する気もなかった。

 

「うーん・・」

 

(これ以上時間をとらせても悪いな)

 

と思った私は明るく別れを告げる

 

「 じゃあ、またどこかで会えたらってことで」

 

 

 

「メールでもいいかな?」

 

 

 

理由はわからないが、先方は

どうしても私との連絡手段を

確保しておきたいらしい。

 

無料アカウントのメアドを交換してその日は終わった。

    

 

忖度案件

腹痛から始まった不幸のコンボ

不幸1.お腹壊す

不幸2.顔に犬が落ちてくる

不幸3.眼鏡破損←いまここ

 

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丈夫で気に入っていたのだが

さすがに体重6キロの一撃には

耐えられなかったらしい。

 

接合部の部品が完全に折れてしまっていた

 

 

翌日

眼鏡屋に行くことに

 

f:id:kano8:20181121102500j:plain事情を話し、気に入っているので同じフレームをつけて欲しいこと。ないならこのレンズに対応するフレームに変えたいので教えて欲しいとを告げる。

  

店員さんに座って待つよう言われる

 

(・・新人さんかな?)

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15分が経過し・・ 

 

存在を忘れられた(←お人よしあるある)のではと心配になり声をかけにいく

 

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 「すみません、さっき待ってるよう言われた者なんですけど」

 

 

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今度は男性に待つように言われ5分

 

やっとでてきた男性はおずおずと言った。

 

 

「お客様。お調べいたしましたところ、同種のフレームで同じような破損が起きたという報告が数件あがっておりました。」

 

(マジ?!6キロのボストンテリアが顔めがけて飛び降りてきたとか?)

 

「つきましては無料で同じフレームか、お客様のレンズに対応できるものの中からそれ以上の金額のフレームと交換させていただきます」

 

だからさっさとやっとくれといっておるのに

 

 

 

・・無料?

 

 

 

(いや私べつにただでやってくれなんて一言もいってないし、修理できるならしてもらって、ダメならほかのフレームをさ、もちろんお金払うつもりできただよ)

 

最初の時点で誤解が生じていた模様

どう説明したものか迷っていると男性が釘をさしてくる

 

「こちらにも過失がありましたので今回は特別に対応させて頂きますが、次からは交換対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。今回限りということで、ここはひとつ・・」

 

(だから最初から払う気だったって!なんで声ひそめて必要もない釘を2本も3本も刺してくるの)

 

 

 

 結局、同じフレームつけてもらった(タダで)

 

「大変申し訳ありませんでした」

 

「いえいえ・・あっ、駐車券は」

 

「それは!購入された方にのみ発券するシステムですので、お支払いされていない方には出すことはできないシステムになっております、システムですので申し訳ございません」 

 

「(シすテム)すいません・・ありがとうございました」

 

 

なんだろう

 

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 クレーマーじゃないのにクレーマー対応される私

 

損得でいったら得だけど・・かってに忖度働いた感いなめない

   

 

すごくお腹痛い日

お人好しで変態ホイホイの私だからこそ

成しえた不幸のコンボをお楽しみ下さい。

 

不幸1.急激な腹痛で上からか下から出口に迷う

   体内物質に翻弄される

 

 

とりあえず 

見たいテレビがあったので

ソファーの下でうずくまっていた

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心配してくれたのか、犬が貢ぎはじめるf:id:kano8:20181119161105j:plain

 ウサギのぬいぐるみ

 

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鹿の角(噛みかけ)

 

そして最後は

 

 

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本人登場

 

メガネ折れた

   

アラフォーあるある

友達とドライブしていた時のこと

 前の車が急停車し、とっさにブレーキを踏んだ

 

 

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「ごめん、大丈夫?」「・・うん」

 

その後、事前にリサーチしておいた足湯に寄るが

うっかりズボンを濡らしてしまう友達

 

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 車内

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インターチェンジでさりげにホット

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帰り道

 

1日を振り返りふと思う 

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「理想の彼氏自分」説

 

たぶんアラフォーあるある

 

   

 

アニサキスハル20 ―居場所―

 

考えてみると「幽霊」という概念には粗がある

 

江戸や室町時代の霊の話はよく聞くのに弥生時代の霊が現れないのは変だし

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化け猫がいるのに化け犬がいないのも不公平だ。

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死んだ者がすべて幽霊になるとして 

 

この世に未練のある数割の魂が地上を漂っているとしたら

いまごろ地表は過密地帯

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考えただけで騒々しいではないか

 

だけど

 

どんな形であれ会いたいって思ってしまう

 

ハルのうるさいいびきを聞きたいし

興奮したときちょっとだけ立つ背中の毛をなでていたい

 

きっと

  

こんなことを言ったら兄に笑われるだろう

父が死んだ直後でさえ

 

死んだ者と話すことはできない

 

と断言した人だから

 

 

兄は忘れてしまったのだろうか

 

 

あの、いちいち劇的な表情

嬉しい時、くいと動かす短い尻尾

白目をむいて仰向けに寝る姿

返事するように鼻を「ゴッ」と鳴らすくせ

 

  

ハル、ハルはどこにいる?

時々押し寄せる感情に飲み込まれそうになる

 

(・・映画でも見て気を紛らわそう) 

 

兄の部屋をノックした。またヘッドフォンで音楽を聴いているのだろうか返事がない。

 

「兄ちゃーん、ビッグフィッシュのDVD貸し・・」

 

 

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いた。 

 

 

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会えなくなっても触ることができなくなっても

消えたわけじゃない

 

 

消えてたまるか、ってねぇハル?

 

 

どこからか「ゴッ」と鼻を鳴らす音が聞こえた気がした

 

 

アニサキスハル 

おわり

 

   

アニサキスハル19 ―妙案―

 

ハルが亡くなってさらに数ヶ月が過ぎ

みんな自室で眠るようになっていた。

 

夜、兄はタブレットで犬の動画をみている。

 

直後はみるのも辛かったはずで、入院中に撮ったハルの写真も全部消したと言っていたのに

  

それからアイパッドが頻繁にプンと言うようになった。

兄がメールで誰かとやり取りしているのだ。

 

友達とは定期的に長電話しているから

新たな友達ができたか、何かの業務連絡的なものをしているのだろう。

 

母が風呂に入っている間、リンと遊んでいると

 

 

「明日、ドライブ行かね?」

 

 兄が言った。

  

「どこに?」

 

「・・〇〇県、帰りは夜になると思う」

 

 

 

 

 

「犬でもかった?」

 

 

 

「なんでわかった?!」

 

バレバレである。

兄の見ていた動画はボストンテリアの子犬達

頻繁なメールは恐らくブリーダーさんと連絡をとるためだろう。

 

「すげーな」

 

私の推理を聞いて関心しきりの兄だが

肝心なところが抜けている

 

「お母さんに何ていうの?」

 

母はもう二度と動物は飼わないと言っていた。

動物が死ぬたびに言っているのだが、新たな家族を迎え入れるのに蚊帳の外ではさすがにまずいだろう。

 

 

 

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(さてはバカだな)

 

帰宅ラッシュの時間と重なり、目的地に着くまで2時間かかった。

運転席の兄はハルがいなくなり、元々薄かった感情がさらに薄れていったこと

 

何を食べてもおいしくない、映画を見てもつまらない。お笑い見ても笑えない。仕事がどうでもよくなって、初めてヤバいと思ったことなどを

 

淡々と話した

 

 

「こんなん捨ててあるわけないでしょ!!」

 

案の定、家に帰ると母は激怒

しばらくヘソを曲げていた

 

子犬は見た目こそハルにそっくりだが性格は違う。

 

時おり手がつけられない程ヤンチャで

リンに怒られてもどこ吹く風で突進していく。

 

家の中は一気に騒がしくなり

兄の鼻や唇には常に赤い噛み跡がついていた。

 

「ごはんだぞ~」

 

「ハルはドッグフードよくこぼしてたよね」

 

「あっウンコした!ケツふくからティッシュとって」

 

兄はあまりハルの話をしなくなった。

 

 

ちなみに

 

「・・リン、どしたそのダサい服」

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「アンタが買って来たんだろ!!」

 

ホントに記憶になかったらしい

   

アニサキスハル18 ー忍び寄るペットロスー

 

ハルがこの世を去って1週間が過ぎた。

 

母は私のだらしなさを嘆き、兄は憎まれ口をたたく。

いつもの日常が戻っていた。

 

かに思われたが

 

「おやすみー」 

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あれからずっと居間で寝ている。

リンと一緒に寝る権利を奪い合った末の雑魚寝だったが・・

 

おかげで母と私は寝不足になった。

兄のイビキがうるさ過ぎるのだ。当の本人は耳栓着用で涼しい顔である。

 

 

昼、兄がネットで電子フォトフレームを物色していた。

私は昔もらったやつがあるのを思い出し、ハルのデータを入れて居間に設置してあげた

 

しかし

 

あんなにほしがっていた兄がろくに見ようともしない。私も私で兄に文句を言うでもなく、雪の中駆け回るハルやヒート時にはかせたフリフリパンツで眠るハルのスライドショーを見て微笑んでいた。

 

 

 

 

「リンちゃ~ん」

 

母は時々思い出したようにリンに甘える。

 

 

みんな、ちょっとづつおかしかった

 

 

 

 

ある日のホームセンター

 

兄がぬいぐるみを掴み考え込んでいる

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「・・抱いて寝るには軽いよな、砂でもつめるか」

独り言の内容が怖い。私はその場をそっと離れた

 

別の日、珍しく上機嫌で帰ってきた兄

 

「ほうらリン、お土産だぞ」

 

 

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(ダサッ!!)

 

ありあまる愛情が、兄を奇行にはしらせる。